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世界を掴み、ディズニーも認めたカズ・オオモリの才能と信用に迫る—夢を諦めず こうなりたいと思い続け 腐らずにやり続ける

 
Kaz Oomori|カズ・オオモリ
自身が手掛けた映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のポスターについて説明するカズ・オオモリさん © 2017 So Mishima
——昨年、ウォルト・ディズニーカンパニーの本社とスタジオを訪問されていましたね

憧れだったので良かったです。映画『Snow White and the Seven Dwarfs』(邦題『白雪姫』)の七人の小人が屋根を支えている・・・あの場所に自分が行けるとは思いもしませんでした。

——幼い頃にディズニー映画『Pinocchio』(邦題『ピノキオ』)を観たことで絵を描き始めましたが、ウォルト・ディズニーカンパニーやウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオに入ろうとは思わなかったのですか

いやぁ・・・無理ですよ・・・とんでもないです。

—— ウォルト・ディズニーカンパニーやウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオに入らなくても、ディズニーの仕事ができるのはすごいことですよね

本当にありがたいことです。映画『Star Wars: The Force Awakens』(邦題『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』)のポスターアートを手掛けたときに、ディズニーのチームから映画『Star Wars: The Force Awakens』(邦題『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』)の監督やキャスト、スタッフにポスターをプレゼントしたいということで、アメリカから約300枚くらいのポスターが送られてきてサインをして返送したのですが、そのときにディズニーのチームの方々からメッセージカードと名刺が添えられていて、「ウォルト・ディズニーカンパニーの名刺だ!Mickey Mouse(ミッキーマウス)がプリントされているんだ!」と感動してしまいました。その後、ディズニーのチームリーダーに「今度、本社に遊びに行っても良いですか?」と連絡をしたら「ある仕事・プロジェクトの話や打ち合わせもあるので、是非来てください」とウェルカムな返事をいただいたのですが、僕が一人で行くのも勿体無いと思い、ポスターポッセとディズニーのチームリーダー、僕がいま教えている奈良芸術短期大学に、生徒も一緒に連れて行きたいことを相談したらOKをいただいたので、20人限定で生徒を連れて行きました。ウォルト・ディズニーさんのオフィスが当時のまま保存されて残されているのですが、そこにも入らせていただくという貴重な体験をすることができ、生徒も喜んでくれました。そのときに打ち合わせをしたのが、ディズニー映画『Moana』(邦題『モアナと伝説の海』)アメリカ合衆国限定コレクティブル・チケットのアートワークに関する打ち合わせでした。

——ディズニー映画『Moana』(邦題『モアナと伝説の海』)アメリカ合衆国限定コレクティブル・チケットのアートワークも本当に素晴らしいですよね
Kaz Oomori

© 2016 Kaz Oomori © 2016 Poster Posse inc.

ありがとうございます!ウォルト・ディズニーカンパニーのカフェテリアで、コレクティブル・チケットのアートワークの打ち合わせをしました。カフェテリアは、上司も部下も関係なく、みんなが集って食事ができる場所になっています。ウォルト・ディズニーさんがご存命のときもそのカフェテリアでスタッフと一緒に食事をしていたところです。実は、ここで初めて、ポスターポッセ 社長/共同オーナーのドン・トンプソンとポスターポッセ 副社長/共同オーナーのレベッカ・トンプソンともお会いすることになるんです。

——え?いままでドン・トンプソンさんやレベッカ・トンプソンさんに会わないままポスターポッセに所属して、一緒にお仕事をされていたということですか

ほぼ毎日のメールのやり取りだけで、会ったことはありませんでした。

——びっくりです。でも、お話を伺っていると、Kazさんのアート的な才能と努力、人間関係を構築するための努力、相手に対するリスペクトや感謝が信頼・信用に結びついて、仕事にも繋がっているように思いました。メールだけでお仕事を一緒に・・・というのは、海外でもなかなかないですよね

確かにないですし、怖いですよ。ただ、ポスターポッセに関しては、ドン・トンプソンやレベッカ・トンプソンとお互いにリスペクトをして、お互いにまめにメールを送り合って、そして、心から「Thank you」ですよね。フィードバックもすぐに返すということを繰り返していました。写真では見ていましたが、ドン・トンプソン、レベッカ・トンプソンに会ったときは「本物に会えた!」と感動でした。その後、みんなでウォルト・ディズニーカンパニーの本社&スタジオ・ツアーに参加しました。

——幼い頃にディズニー映画『Pinocchio』(邦題『ピノキオ』)を観て、いまではディズニー・オフィシャル・アーティストとして、ウォルト・ディズニー・カンパニーやウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオとも仕事をされていますが、Kazさんから見てディズニーがたくさんの名作・大ヒット作を生み続ける秘訣・秘策は何だと思いますか

ディズニーもピクサーもだと思いますが、まず1つは、最大公約数の人たちの心を掴むというのが秘訣かなと思います。後、最近感じるのは、映画『Star Wars: The Force Awakens』(邦題『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』)でもそうですが、多様な人種が登場する、女の子が必ず登場して活躍する・・・人種や性別を超えて活躍するというところがヒットしている秘訣かなと思いますね。

——ディズニーやピクサー、マーベル、ルーカスフィルムだけではなく、他の映画作品のアートワークも手掛けられていますよね

一番最近ですと、映画『Ghost In The Shell』(邦題『ゴースト・イン・ザ・シェル』)のポスターアートを制作しました。

Ghost In The Shell|ゴースト・イン・ザ・シェル by Kaz Oomori

©MMXVI Paramount Pictures and Storyteller Distribution Co. All rights Reserved.

Ghost In The Shell|ゴースト・イン・ザ・シェル by Kaz Oomori

©MMXVI Paramount Pictures and Storyteller Distribution Co. All rights Reserved.

 

©Disney ©Disney/Pixar ™ & © Lucasfilm Ltd. ©2017 MARVEL © 2017 Poster Posse inc. © 2017 Kaz Oomori


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