15th Tokyo Jazz Festival

©岡 利恵子/©Rieko Oka

©岡 利恵子/©Rieko Oka

15th Tokyo Jazz Festival(第15回東京JAZZ)が、2016年9月2日(金曜日)から9月4日(日曜日)まで3日間に渡って、東京国際フォーラム ホールA・地上広場・COTTON CLUB(コットンクラブ)で開催された。

 

©岡 利恵子/©Rieko Oka

第15回記念となる今年は、世界的に活躍し続けている大御所・日本国を代表するサックソフォニストの渡辺貞夫をはじめ、ジャズ・ピアニスト/キーボディスト/コンポーザー/音楽プロデューサーのHerbie Hancock(ハービー・ハンコック) feat. ベーシストのJames Genus(ジェームス・ジーナス) & ソウル・シンガーのLalah Hathaway(レイラ・ハサウェイ) & ドラマーのTrevor Lawrence Jr.(トレヴァー・ローレンス Jr.) & ジャズ・ミュージシャン/音楽プロデューサーのTerrace Martin(テラス・マーティン)、音楽プロデューサー/コンポーザー/キーボード・プレイヤー/ヴォーカリストのSergio Mendes(セルジオ・メンデス)、ジャズ・ギタリストのPat Metheny(パット・メセニー) & ジャズ・ミュージシャン/ベーシストのChristian McBride(クリスチャン・マクブライド)など、錚々たるアーティストが出演。

©岡 利恵子 / ©Rieko Oka

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1960年代以降のジャズ・シーンをリードするHerbie Hancock(ハービー・ハンコック)は、2002年から2005年までTokyo Jazz Festival(東京JAZZ)の音楽プロデューサーを務め、2014年から3年連続の出演となる今回の出演は、James Genus(ジェームス・ジーナス)、Lalah Hathaway(レイラ・ハサウェイ)、Trevor Lawrence Jr.(トレヴァー・ローレンス Jr.)、Terrace Martin(テラス・マーティン)を率いて登場。第一線で活躍しているレジェンドと第一線で活躍している若手が繰り広げるショーは、凄まじいパワーが宿る。また、Herbie Hancock(ハービー・ハンコック)のお馴染みの曲は、メンバーが変われば新しい雰囲気になり、新鮮に感じることができる。Herbie Hancock(ハービー・ハンコック)の鍵盤さばきは、誰もが認める唯一無二。シンガー/ソングライターのDonny Hathaway(ダニー・ハサウェイ)の愛娘でもあるLalah Hathaway(レイラ・ハサウェイ)は自身の世界観を存分に出して『Mirror』をジャジーに歌い上げ、サックスの名手・サックソフォニストのTrevor Lawrence Sr.(トレヴァー・ローレンスSr.の)息子でもあるTrevor Lawrence Jr.(トレヴァー・ローレンス Jr.)のドラムはグルーヴ感溢れHerbie Hancock(ハービー・ハンコック)のキーボードやピアノと良い感じに絡み合い、Terrace Martin(テラス・マーティン)のアルト・サックスとヴォコーダー、キーボードは壮大な宇宙を感じさせるような凄まじささえ感じた。特に、Herbie Hancock(ハービー・ハンコック)が、Terrace Martin(テラス・マーティン)のアドリブ演奏やヴォコーダーによる合いの手をぐいぐい引き出そうと仕掛け、それに応えるTerrace Martin(テラス・マーティン)の演奏も印象的だった。

Herbie Hancock(ハービー・ハンコック) feat. James Genus(ジェームス・ジーナス)、Lalah Hathaway(レイラ・ハサウェイ)、Trevor Lawrence Jr.(トレヴァー・ローレンス Jr.)、Terrace Martin(テラス・マーティン) セットリスト

 
  1.  Actual Proof
  2.  Overture
  3.  Come Running To Me with Lalah Hathaway
  4.  Mirror (Live) – Lalah Hathaway
  5.  Cantaloupe Island
  6.  EN. Chameleon

©岡 利恵子 / ©Rieko Oka

『Sergio Mendes & Brasil ’66 』(セルジオ・メンデス&ブラジル’66)と『MAS QUE NADA』(マシュ・ケ・ナダ)の世界的大ヒットから50年目を迎えるSergio Mendes(セルジオ・メンデス)がステージに登場すると、Tokyo Jazz Festival(東京JAZZ)は、いっきにSergio Mendes(セルジオ・メンデス)・カラーに染まった。マイクを握り、流暢な日本語で「日本は、私の故郷です」と話すと、オーディエンスからは拍手喝采。ジャズ、ソウル、ファンク、ブラジル音楽、サンバ、ボサノヴァをミックスしたポップでセクシーなメロディ、パーカッションが叩き出すノリは、夏の終わりを感じさせず、オーディエンスもリズムをとり、体を揺らしていた。そして、お馴染みの『MAS QUE NADA』(マシュ・ケ・ナダ)では、オーディエンス総立ちで会場が熱気に包まれた。Black Eyed Peas(ブラック・アイド・ピーズ)の参加でも話題となった『Timeless』(タイムレス)以降、ラッパーをフィーチャーしたナンバーで参加しているラッパーのH2O(エイチツーオー)のラップも更にノリを良くし、ボルテージも最高潮に。現役レジェンド:Sergio Mendes(セルジオ・メンデス)の自信漲るショーとなった。

Sergio Mendes(セルジオ・メンデス) セットリスト

  1.  MAGALENHA
  2.  PRETTY WORLD
  3.  WATERS OF MARCH
  4.  ELA E CARIOCA ~ The Girl From Ipanema
  5.  UPA NEGUINHO
  6.  AGUA DE BEBER
  7.  ONE NOTE SAMBA
  8.  LIKE A LOVER
  9.  PROMESSA~BERIMB~ Misturada
  10.  SURF BOARD
  11.  GOING OUT OF MY HEAD
  12.  FOOL ON THE HILL
  13.  LOOK OF LOVE
  14.  MAS QUE NADA
  15.  EN. País Tropical

©中嶌英雄 / ©Hideo Nakajima

海外では既にこのデュオで公演しているが、Tokyo Jazz Festival(東京JAZZ)はもちろん、日本国初披露のPat Metheny(パット・メセニー)とChristian McBride(クリスチャン・マクブライド)のデュオ。Tokyo Jazz Festival(東京JAZZ)でも喝采を浴びてきたChristian McBride(クリスチャン・マクブライド)と日本国のクラブ公演でも圧倒してきた世界最高峰のギターの名手:Pat Metheny(パット・メセニー)のアンサンブルが織り成す曲には物語と感情がある。まさに2人の名手による”音”の芸術といっても過言ではない。Pat Metheny(パット・メセニー)はエレクトリックとアコースティックを使い分け、Christian McBride(クリスチャン・マクブライド)はアコースティック・ベースでひたすら演奏に徹し、”音”で魅せ、”音”で空間を作り、オーディエンスを楽しませた。そして、オーディエンスも2人の”音”を思う存分感応していた。終了後、2人が仲良く肩を組んでオーディエンスに挨拶する姿に、10代から付き合いのある2人の友情とお互いへの厚いリスペクトが表れた。

Pat Metheny(パット・メセニー) & Christian McBride(クリスチャン・マクブライド) セットリスト

  1.  Bright Size Life
  2.  Gentle Rain EN País Tropical
  3.  Question And Answer
  4.  Here’s that Rainy day
  5.  James
  6.  Always and forever
  7.  The Calling Me
  8.  Double Guatemal
  9.  Little Sunflower

このほかにも、東京国際フォーラム ホールA、地上広場、COTTON CLUB(コットンクラブ)では、素晴らしいアーティストたちによるショーやジャズ演奏が繰り広げられ、「街に音楽(ジャズ)がある」心地良さで溢れていた。

来年2017年、16th Tokyo Jazz Festival(第16回東京JAZZ)は、いままでとは場所が変わり、東京・渋谷で開催される。来年はどんなレジェンドたちが出演し、魅了してくれるのか、いまから楽しみである。

Tokyo Jazz Festival(東京JAZZ)
http://www.tokyo-jazz.com/

©15th TOKYO JAZZ FESTIVAL

   
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