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ベン・ウィショー主演最新作『リモノフ』日本国公開へ—いくつもの顔を持つカリスマ的革命家 エドワルド・リモノフの生涯を描く

ベン・ウィショーさんが主演を務める映画『リモノフ』の日本国公開が発表され、日本国版予告映像とポスタービジュアルが公開された!どのような作品なの!?記事を読み進めよう!

 
Limonov: The Ballad』|リモノフ
映画『リモノフ』の日本国版ポスタービジュアル © Wildside, Chapter 2, Fremantle España, France 3 Cinema, Pathé Films.
Limonov: The Ballad』|リモノフ

ベン・ウィショーさんが怪演する実在したカリスマ的革命家 エドワルド・リモノフ © Wildside, Chapter 2, Fremantle España, France 3 Cinema, Pathé Films.

 映画『Limonov: The Ballad』(邦題『リモノフ』)の日本国公開が発表され、日本国版予告映像とポスタービジュアルが公開された。

 

 映画『リモノフ』は、昨年2024年5月にフランス共和国カンヌにて開催された『第77回カンヌ国際映画祭』にて初上映され、パルム・ドール(最高賞)を競い、その後イタリア共和国、フランス共和国、スペインで公開。日本国では2025年9月5日(金曜日)より全国の映画館にて公開されることが発表された。本作は、数々の文学賞を受賞し、ヨーロッパ中が興奮した、作家/脚本家/映画監督のEmmanuel Carrère(エマニュエル・キャレール)による傑作伝記小説『Limonov』(『リモノフ』)を原作に、実在したウクライナ出身の詩人/作家/政治家/反体制活動家/革命家 Eduard Limonov(エドワルド・リモノフ/1943 – 2020)の激動の生涯が描かれ、圧巻の演出と徹底したシニシズムで観る者を愉快にも不快にもさせる問題作である。主人公 エドワルド・リモノフを演じるのは、俳優のBen Whishaw(ベン・ウィショー)。エドワルド・リモノフの妻 エレナを演じるのは、2019年公開の映画『Дылда』(邦題『戦争と女の顔』)で主人公の看護師 イーヤを演じた俳優のViktoria Miroshnichenko(ヴィクトリア・ミロシニチェンコ)。さらに俳優のTomas Arana(トマス・アラナ)、俳優のCorrado Invernizzi(コッラード・インヴェルニッツィ)ら様々な国の実力派俳優が脇を固める。自身も2022年にロシア連邦から亡命、カンヌ国際映画祭コンペの常連監督としても知られ、2021年公開の映画『Петровы в гриппе』(邦題『インフル病みのペトロフ家』)や2022年公開の映画『Tchaikovsky’s Wife』(邦題『チャイコフスキーの妻』など世界中が注目する作品の監督を務めてきた映画監督のKirill Serebrennikov(キリル・セレブレン二コフ)監督が、本作の監督を務めた。本作について、キリル・セレブレン二コフ監督は「今日起こっているすべては、リモノフが書いたことに端を発している。彼は、戦争を望み、ソビエト連邦の再来を望んだ。彼が夢見た世界に生きているような感じがするよ。ロシア政府は、彼やアレクサンドル・ドゥーギンの著作をそのまま実行に移しているのではないかと思うほどだ・・・昨今の情勢を踏まえ、より一層この暴挙にいたった過程を探る必要性を痛感した。ロシアのファシズムがどこから来たのか、理解するためだ」とコメントを寄せている。

 今回公開された日本国版ポスタービジュアルは、ベン・ウィショー演じるいくつもの顔をもつエドワルド・リモノフのカリスマ的革命家としての顔、そして怒り叫ぶ様子のヴィジュアルを中心に、詩人、政治家、反体制活動家、富裕層の執事、兵士・・・とさまざまな顔を持つ異色の経歴、肩書きが背後に並ぶ。ポスタービジュアルと同時に公開された予告映像は、「手榴弾」を意味する自身のペンネーム「リモノフ」と決めるシーンから幕を開け、亡命者、詩人、作家、執事、兵士、ホームレス、政治家、反体制活動家、革命家と、枠に収まらない自由さと謎多き人物であることを伝え、恋人が「あなたは生まれながらの英雄」というように、エドワルド・リモノフの破天荒な人生がそのままスピード感ある映像に落とし込まれた。さまざまな表現で魅せるベン・ウィショーによるエドワルド・リモノフの怪演を堪能できる。

 

 エドワルド・リモノフは、作家活動中の20代にソビエト連邦に対する反体制活動で国外追放処分を受けてアメリカ合衆国に亡命し、ヨーロッパに渡る。ソビエト連邦崩壊の1991年にロシア連邦モスクワへ戻り、1993年に国家ボリシェビキ党を共同設立し、反ウラジーミル・プーチン大統領と反統一ロシア党を掲げ活動していたが、2020年に逝去。亡命者、詩人、作家、執事、兵士、ホームレス、政治家、反体制活動家、革命家といくつもの顔を持ち、世界から過激派として危険視されるも、人々を魅了した。

 世界から過激派として危険視されるも人々を魅了した希代のカリスマ的革命家 エドワルド・リモノフの生涯を描く——映画『Limonov: The Ballad』(邦題『リモノフ』)は、2025年9月5日(金曜日)より全国の映画館にて公開される。

INFORMATION

《STORY》 ウクライナに生まれ、ニューヨーク、パリを巡り、シベリアの監獄へ——ファシストでも共産主義者でもリベラルでも保守派でもなく、しかしそれらすべてを内包し、20世紀後半を駆けぬけた、悪名高き実在の人物エドワルド・リモノフの愛と破滅のシネ・バラード

公開: 2025年9月5日(金曜日)より全国の映画館にて公開
監督: Kirill Serebrennikov(キリル・セレブレンニコフ)
原作: Limonov by Emmanuel Carrère(エマニュエル・キャレール著『リモノフ』)
出演: Ben Whishaw(ベン・ウィショー)、Viktoria Miroshnichenko(ヴィクトリア・ミロシニチェンコ)、Tomas Arana(トマス・アラナ)、Corrado Invernizzi(コッラード・インヴェルニッツィ)、ほか
配給: クロックワークス

 

 

© Wildside, Chapter 2, Fremantle España, France 3 Cinema, Pathé Films.

映画『Limonov: The Ballad』の日本国公開が発表!ロシア連邦によるウクライナ侵攻の影響で撮影が難航し、カンヌ国際映画祭のパルム・ドール(最高賞)コンペ常連監督としても知られるKirill Serebrennikov監督が5年の歳月を経て完成させた意欲作。最近では、映画『Paddington』シリーズ最新作である映画『Paddington in Peru』で主人公 パディントンのキャラクターヴォイスを務めたBen Whishawさんだが、今回は、世界から危険視された過激派としても知られる、実在した希代のカリスマ的革命家のエドワルド・リモノフさんを怪演する。いくつもの顔を持ち、政治家/反体制活動家/革命家としてさまざまな修羅場も経験してきたエドワルド・リモノフさんの生涯がどのように描かれているのか、Ben Whishawさんがどのように怪演しているのか、期待できる。世界情勢が極めて混乱と危険の中にあり、政治や権力に対しても厳しい目が向けられる中で、再び世界中で反体制の動きやカウンターカルチャーが広がりを見せている。歴史は、繰り返される。

 
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