しあわせは身近にあることを教えてくれるスヌーピーの存在—スヌーピーミュージアム「ザ・スヌーピー展」で知る本当のしあわせ
コミック『PEANUTS』誕生75周年記念「ザ・スヌーピー展 世界のともだちになった犬。」が、スヌーピーミュージアムにて開催されている!どのような展覧会になっているの!?記事を読み進めよう!


『PEANUTS』原画 1994年10月3日 © 2025 Peanuts Worldwide LLC ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

『PEANUTS』原画 1995年4月16日 © 2025 Peanuts Worldwide LLC ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

『PEANUTS』原画 1980年3月12日 © 2025 Peanuts Worldwide LLC ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

『PEANUTS』原画 1980年2月17日 © 2025 Peanuts Worldwide LLC ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

『PEANUTS』原画 1990年2月21日 © 2025 Peanuts Worldwide LLC ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

『PEANUTS』原画 1991年8月18日 © 2025 Peanuts Worldwide LLC ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi
スヌーピーは、自分勝手でわがままな部分もあるが、心地よく暮らせるのは、その大部分が飼い主のチャーリー・ブラウンのおかげ。しかし、チャーリー・ブラウンの名前さえうる覚えで、“時々”「丸頭のおとこの子」と呼び、会えたことを“時々”喜ぶくらい——昼も夜も食事の時間になればチャーリー・ブラウンを頼り、時に抱っこしてくれたり、クッキーを分け与えてくれたり、本を読んでくれたり、ベッドに入れてくれたりするのに・・・。チャーリー・ブラウンとスヌーピーの距離感が縮まり、チャーリー・ブラウンがスヌーピーに慰めてもらおうと、お互いにしがみつく関係になったのは、1989年10月30日の新聞に掲載されたコミックストリップで立場が逆転したチャーリー・ブラウンが飼い犬=スヌーピーのしあわせのために人生(余生)を捧げることを決心、さらに同年11月6日の新聞に掲載されたコミックストリップでチャーリー・ブラウンがスヌーピーにクッキーを分け与えるストーリー、1996年3月25日の新聞に掲載されたコミックストリップでチャーリー・ブラウンが学校を休めないことでスヌーピーを学校に連れて行くなどのストーリーにも見ることができる。チャールズ M. シュルツは、これらの後期のエピソードを描く前、アメリカ合衆国のフォックス・テリア愛護協会からアンディというフォックス・テリアをもらって飼い始め、アンディに改めて犬を愛する気持ちの素晴らしさを教わったと話しており、これがきっかけになったのか、チャーリー・ブラウンとスヌーピーの関係性を描いた後年のコミックストリップでは、スヌーピーを子犬の頃と同じように四足歩行で歩かせ、犬らしさに原点回帰している。チャーリー・ブラウンとスヌーピーは、少年・飼い主と飼い犬(ペット)の関係性でありながらも、唯一無二の永遠のともだちになった。

『PEANUTS』原画 1990年7月18日 © 2025 Peanuts Worldwide LLC ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi
私たちの現実世界でも飼い犬や飼い猫などのペットも家族でありながら、子どもにとっては家族という概念よりは、言葉を交わさずともハグし、キスし、おやつを分かち合い、寄り添い、同じ格好で一緒に寝る一番身近な“ともだち”という概念が適していると言える。時に子どもを叱ろうとする親に吠えて宥め、危険な行動に出ようとする子どもの前に立ちはだかり、守ることだってある。犬や猫と一緒に暮らしたことがあるひとであれば、誰もがわかるはずだ。世界平和のアイコンの1人、野生のチンパンジー研究の第一人者で国連平和大使も務めた霊長類学者/動物行動学者/環境保護活動家のJane Goodall(ジェーン・グドール/1934 – 2025)博士は、自身が子どもの頃に飼っていた犬に、犬(動物)にも意思や感情があるということ=動物行動学の基礎を教わったと言い、一番の先生だったと語っていた。スヌーピーは、動物行動学を体現していると言える。
チャールズ M. シュルツ美術館&リサーチセンターでは、原画のほかに、ドローイングやスケッチ、スケッチをした素材、下書き、他のアーティストたちの作品もアーカイブしています。
スヌーピーには、チャーリー・ブラウンの前にもうひとりの飼い主がいた。それは、ライラという名の女の子。ライラが引っ越すことになり、引越し先のアパートでペットを飼うことが禁止されていたため、やむを得ずデイジーヒル子犬園に返すことに。そして、デイジーヒル子犬園からチャーリー・ブラウンがスヌーピーをもらうことになった。ライラは、引っ越してからもスヌーピーに手紙を送り続けた。1968年8月24日のコミックストリップでライラが初めて登場し、チャーリー・ブラウンの前にもうひとりの飼い主がいたことが明らかになる。
常設展

常設展 © 2025 Peanuts Worldwide LLC ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi
コミック『PEANUTS』誕生75周年記念「ザ・スヌーピー展 世界のともだちになった犬。」が、スヌーピーミュージアムにて開催され、連日多くの人で賑わっている!アメリカ合衆国ミネソタ州ミネアポリス生まれ、セントポール育ちのCharles M. Schulzさんの育ち、家族、人柄、技巧、軌跡と、結婚後の移住先カリフォルニア州ソノマ郡セバストポルとサンタローザの穏やかな風土が生み出したコミックストリップ『PEANUTS』。本展では、日本国でも大人気を博す『PEANUTS』に登場する“PEANUTS GANG”の1匹、宇宙で一番有名なビーグル犬のスヌーピーにフォーカスを当て、原点回帰。“スヌーピー”とは?を知ることが、何であるのかにたどり着く。気がつけば、筆者もこのリポートを執筆、編集しながら、10年以上前に亡くしたヨークシャーテリアのおんなの子を思いながら取り組んでいた。Yes/No、好き嫌い、面倒臭い、おやつもそれじゃない、お留守番させると地雷を仕掛けてくる(うんちを部屋のあちらこちらにお漏らし)・・・と、意思がはっきりしていて、個性も表情も感情も豊か。彼女といると本当にしあわせで、幸運を呼ぶ犬だった。またいつか会えたらいいなぁなんて・・・。それはさておき、善だの悪だの、右だの左だの、敵だの味方だの、勝っただの負けただの、数字が多いだの少ないだの、有名だの無名だの、金持ちだの貧乏だのと、誰かが一方的に作り出した印象や情報、価値観に翻弄され、いつの間にか必要のない高いプライドを持ち、勝手に他者を蔑み、レッテルを貼り、差別的や排他的になり、なにかと勝ることや比べたがる自己中心的を超えた“自分至上主義”の人が増えた。それは、政治や警察をはじめとする公権力、私たちマスコミ・報道機関のせいであり、企業ビジネスやソーシャルメディアのあり方と仕組みのせいであり、あまりにも便利になりすぎたせいかもしれない。権力や企業、ブランドが消費者・利用者のお金や時間、労力、才能、個人情報、プライバシーを窃取する仕組みが、争いや分断、過剰な競争、依存、制裁、押し付けの価値観を生み出し、“クソダサい”この風潮や傾向に人々が惑わされ、傾き、他者だけなく、自分自身をも苦しめ、しあわせから遠のいている。しあわせの形や価値観はさまざまだが、誰かや何かに勝ることも比べる必要もない。あなたはあなた、あなたがこの世に生まれてきてくれただけでしあわせ、誰もがしあわせになるために生まれてきた——そんなこともスヌーピーや“PEANUTS GANG”、『PEANUTS』は感じさせてくれる。わずか数秒で読むことができるが、その数万倍もの想像力を掻き立たせてくれる『PEANUTS』は、私たちの身近にこそしあわせや喜びがあることを教えてくれる——「ともだち」「知ること」「理解すること」「思うこと」「寛容でいること」「愛すること」「信じること」「側にいること」「分け与える、シェア(共有)すること」「想像すること」「夢見ること」「正直でいること」「笑うこと」「期待しないこと」「食べること」「寝ること」——そして「『PEANUTS』を読む、見ること」——ほら、ささやかだけど、しあわせや喜びは身近にあるでしょ!?もちろん一時的な特別な何かも大切だけど、身近にあるささやかなしあわせや喜びこそ、普遍的で一番大切なもの。そこにあるのは、Charles M. Schulzさんが描くユーモアと、子どもたち、犬、鳥の永遠の友情。“PEANUTS GANG”同士だけでなく、あなたとの友情も存在する。本展で、原画やドローイング、スケッチ、コミックストリップで『PEANUTS』を読む、見るという貴重な体験を通して“クスッ”と笑うことができたのなら、それはもうしあわせと喜び、友情の証。あるようでない権力を暴力的に振りかざす者たち(警察をはじめとする公権力)によって混沌殺伐とする世界、権力や企業、ブランドがあなたのお金や時間、労力、才能、個人情報、プライバシーを搾取する世界・・・そんな中で、こころが折れそうなとき、荒みそうなとき、挫けそうなとき、落ち込みそうなとき、逃げたくなるとき、この世から消え去りたいと思ったとき、元気になりたいとき・・・『PEANUTS』に触れるといい。ライナスのSecurity Blanket(安心毛布)のように、こころの拠りどころになる。自分自身にも優しくなれるし、自分以外の他者や生きものにも優しくなれる。“HAPPINESS IS A WARM PUPPY..(しあわせは、あったかい子犬..)”——スヌーピーをギュッと抱きしめるように、スヌーピーミュージアムと『PEANUTS』を通して、本当のしあわせを知り、そのしあわせを全身で感じてほしい。後ね、スヌーピーが教えてくれるしあわせの中には、「想像すること」「夢見ること」=「Snoopy Can Be Anyone(スヌーピーはなににだってなれる)」があるんだけど、スヌーピーが変身し、ほかの動物(のふり)やサングラスをかけた学生 ジョー・クール、撃墜王 フライング・エース、宇宙飛行士、小説王、弁護士、外科医、精神分析医(ルーシー)の代理、海賊、サンタクロース、野球選手、アイスホッケープレーヤー、テニスプレーヤー、ゴルファー、フランス外国人部隊の将校、世界第二次世界大戦の勇士...になったように、あなたも何にだってなれるし、何だってできるんだから!「ぼくは、◯◯◯」「わたしは、◯◯◯」と宣言、名乗ったそのときから、◯◯◯になる。目まぐるしく変わる世界、社会情勢の中で大変な日々だと思うけど、知性と感性、想像力を身につけ、夢、希望、愛、ユーモアを持って、陽気に(ポジティブに)あなたの人生を生かされ生きてください。きっと、しあわせになるから。私たちは、あなたのしあわせを心から願っています。『PEANUTS』誕生75周年、おめでとうございます!スヌーピーミュージアムは、今年開館10周年へ——。



