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展覧会「クマのプーさん」展がPLAY! MUSEUMで開幕—原画約100点と物語、詩が響き合う百町森でプーさんと仲間たちに出会う

子どもから大人までみんなが大好きな『クマのプーさん』の物語と世界をたどる展覧会がPLAY! MUSEUMで開幕した!どのような展覧会になっているの!?記事を読み進めよう!

 
企画展示「クマのプーさん」展
クマのプーさんに出会ったSAPIENS TODAY|サピエンストゥデイ公式アンバサダーの加藤倖都さん ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi
企画展示「クマのプーさん」展

E. H. シェパード『絵本 クマのプーさん』裏表紙・表表紙 原画/1965年 E. H. Shepard, Illustration for The Pooh Story Book by A. A. Milne. Courtesy of Penguin Young Readers Group, a division of Penguin Random House, LLC. © 1965 E. P. Dutton & Co., Inc. ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

児童文学『Winnie-the-Pooh』(邦題『クマのプーさん』)の世界の中で、絵とことばが響き合う夢のような時間を体験することができる企画展示「クマのプーさん」展が、2022年7月16日(土曜日)に東京・立川 PLAY! MUSEUMで開幕した。

 

本展の開幕に先駆けて内覧会が開催され、主催者でもあるPLAY! プロデューサー/ブルーシープ 代表の草刈大介は、開催までの経緯について「PLAY! MUSEUMは、アメリカのエリック・カール絵本美術館と友好・提携関係がありまして、「エリック・カール展」、「アーノルド・ローベル展」も一緒に企画をしてつくってきました。PLAY! MUSEUMの3年目の夏は、エリック・カール絵本美術館との共同企画で「クマのプーさん」展です。いままでやってきた(展覧会の)中で、おそらく“クマのプーさん”が一番有名だと思うんです。そもそもの発端は、3、4年くらい前にエリック・カール絵本美術館に行ったときに、「クマのプーさんの原画があるよ!」と言われたんです。1920年代にA. A. ミルンとE. H. シェパードがつくった4冊の本が出版されているんですけど、そのときに描かれたモノクロの原画は散逸してしまっていて、残っているものは大切に保管されているスケッチや草稿みたいなものなはずなので、「原画はないはずでしょ?」と言ったんですよ。そしたら「カラーのものがある」と言われたので、半信半疑で見せてもらったら、嘘みたいに綺麗な小さな絵がパラパラと、いま岩波書店から出ている絵本の表紙とかもあって、なんか見たことがあるなぁと——「なんだろう?」と聞いたら「よくわからない」って言うですよね。そして、その情報を日本に持って帰ってきて色々と調べたところ、ダットンというアメリカの出版社が1950年代、1960年代にE. H. シェパードに依頼をして絵を新たに書き下ろしてもらっていて、その原画をダットンが保有、現在は親会社である大きな出版社のペンギン・ランダム・ハウスが保有しているということでした。エリック・カール絵本美術館は、ペンギン・ランダム・ハウスと協力して一部をアーカイヴしているということなんです。エリック・カール絵本美術館も展示したことがあり、日本での開催も可能だということだったので、そこから企画が始まり、今日に至っています」と説明し、テーマについては「たまたま貴重な原画をみるチャンスに恵まれ、それを観てもらおうと考えたときに、ただ“クマのプーさん”が人気で有名だから観てもらうというのは、飽き足らないというか、僕らは美術館として活動しているのでどういう意味を持たせたら良いのかを関係者で話し、1つのテーマ“どうしてこんなにクマのプーさんが愛され続けているのか?”に至りました。シェパードが1950年代、1960年代に書き下ろした絵を手掛かりにして歴史を紐解き、現代の眼差しから視点を変えて共有してみるということができたらいいのでは——ということで展示の構成をつくりました」と、貴重な原画と共に“クマのプーさん”が愛され続ける理由を知ることができる展覧会になっているという。

 

本展は、作家のA. A. Milne(A. A. ミルン)が1924年から1928年にかけて刊行した児童文学『クマのプーさん』シリーズの物語と世界をたどる。PLAY! MUSEUMの楕円形の展示室が、物語の舞台である百町森に様変わりし、草木や風、水を想起させる特別な空間のなかで、物語・詩とともに、1950年代から1960年代にアメリカ合衆国の出版社E.P. Dutton(ダットン社)刊行シリーズ新装版のために画家/イラストレーターのE. H. Shepard(E. H. シェパード)が描いた原画約100点のほか、『クマのプーさん』が今日も世界中で愛され続けている秘密として物語を生んだ作者、物語の舞台、登場する主要キャラクター、大切なキーワード、日本国や世界への波及などA to Zの26項目に絞り、知っているようで知らない“プーさん”のこと、“プーさん”がどうしてここまで愛されているのかについて文章や写真、立体で紹介。さらにA. A. ミルンが幼い頃に父や兄と徒歩旅行をしたり、ミルン一家が週末や休暇を過ごしたりした場所であり、『クマのプーさん』の物語の舞台となったイングランド南部のアッシュダウンの森の映像が本展のために撮影され、展示空間にインスタレーション展示される。来館者は、百町森を散歩しながら、Christopher Robin(クリストファー・ロビン)とPooh(プーさん)や仲間たちが過ごした夢のような時間を体験することができる。

ここで、企画展示「クマのプーさん」展の全貌と見どころをご紹介する。



teddybearA. A. Milne|A. A. ミルン

Alan Alexander Milne(アラン・アレクサンダー・ミルン(1882-1965))は、1882年1月18日、イギリス(連合王国)ロンドンに生まれる。ケンブリッジ大学在学中から学内誌に詩や随筆を投稿していたほか、イギリス(連合王国)の週刊風刺漫画雑誌『Punch』(『パンチ』)にも投稿し、後に同誌の編集助手になる。その後、作家として独立し、活躍。1913年にDorothy “Daphne” de Sélincourt(ドロシー・“ダフネ”・ド・セリンコート)と結婚。1920年には、息子のChristopher Robin Milne(クリストファー・ロビン・ミルン)が誕生した。クリストファー・ロビン・ミルン1歳の誕生日にプレゼントしたテディ・ベアや、クリストファー・ロビン・ミルンが持っていたぬいぐるみから着想して、ぬいぐるみたちが活躍する物語を構想したことで、『クマのプーさん』が誕生した。『クマのプーさん』シリーズは、A. A. ミルンが息子クリストファー・ロビン・ミルンのために書いた物語である。

teddybearE. H. Shepard|E. H. シェパード

Ernest Howard Shepard(アーネスト・ハワード・シェパード(1879-1976))は、1879年12月10日、イギリス(連合王国)ロンドンに生まれる。早くから画才を見せた。奨学金を得てロイヤル・アカデミー・スクールで学び、在学中から挿絵画家として仕事を始める。1904年にイギリス(連合王国)の週刊風刺漫画雑誌『パンチ』の創始者の1人であるEbenezer Landells(エブネイザー・ランデルズ)の孫Florence Eleanor Chaplin(フローレンス・エレナー・チャップリン)と結婚。1906年から雑誌の表紙や挿絵を描き、1907年からは学生時代からの夢だった週刊風刺漫画雑誌『パンチ』の風刺漫画を描き、1921年からは編集にも携わり、1953年まで同誌に貢献する。A. A. ミルンが1924年に刊行した詩集『クリストファー・ロビンのうた』の挿絵を担当し、以降『クマのプーさん』に関連する挿絵を手がけた。カラー版や新版など、4部作に関連する依頼はその後も絶えることがなく、90代まで絵筆をとりつづけた。作家のKenneth Grahame(ケネス・グレーアム)が1908年に発表・刊行した児童文学『The Wind in the Willows』(邦題『たのしい川べ』)の美しい挿絵でも知られている。

 

Winnie-the-Pooh is organized by The Eric Carle Museum of Pictur e Book Art, Amherst, Massachusetts, United States.
 
 
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毎回、PLAY! MUSEUMに入館する前からワクワク、ウキウキするのだが、今回の企画展示「クマのプーさん」展もセンスの良い会場&展示になっていてワクワク、ウキウキが止まらなかった!Pooh A to Z、百町森、アッシュダウンの森のきろく、すべてに『クマのプーさん』の優しくのんびりした雰囲気とユーモアが漂う。そして、子ども向けの物語・詩と絵ではあるけれど、大人の私たちが忘れかけている人生において大切なものとは何かを教えてくれる。約100点の原画も鮮やかで、それぞれのシーンやキャラクターにゆったりとした刹那と動きがあり、物語の世界にのめり込んでしまうくらい素敵な原画となっている。百町森の階段に座った瞬間、PLAY! MUSEUMに来た誰もが物語のおわり:アッシュダウンの森の頂上にある魔法の場所“ギャレオン・ラップ”で、学校に通う年齢になったChristopher Robinと、Poohのお別れのやりとり——“Pooh, when I'm--you know--when I'm not doing Nothing, will you come up here sometimes?(プー、ぼくがいなくなってもここに来て何もしないってことをしてくれる?)”、“Pooh, promise you won't forget about me, ever. Not even when I'm a hundred.(ねぇプー、ぼくのことを忘れないと約束して。ぼくが100歳になっても。)”を思い描くだろう。内覧会に出席したSAPIENS TODAY|サピエンストゥデイ公式アンバサダーの加藤倖都さん(俳優/モデル)は、「『クマのプーさん』について改めて学ぶことができたPooh A to Z、物語と詩、70年以上も前に描かれたとは思えない新鮮な原画が響き合う百町森、映像と音、森の香りが流れるアッシュダウンの森のきろくすべてに癒され、なんだかいつも以上に優しい気持ちになれました!僕もPLAY! MUSEUMでプーさんたちと一緒に素敵な時間を過ごせました!」と感想を語った。

 
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