山田裕貴、佐藤二朗、染谷将太らが令和最大の衝撃映画『爆弾』初日舞台挨拶に登壇—“自然に広がっていく作品だと思う”自信も爆発
令和最大の衝撃作と銘打たれた映画『爆弾』の公開初日舞台挨拶が開催され、豪華キャスト陣が登壇した!どのような初日舞台挨拶になったの!?記事を読み進めよう!


警視庁捜査一課強行班捜査係の刑事 類家を演じた山田裕貴さんと、謎の中年男 スズキタゴサクを演じた佐藤二朗さん ©︎呉勝浩/講談社 ©︎2025 映画『爆弾』製作委員会 ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi
映画『爆弾』の初日舞台挨拶が2025年10月31日(金曜日)に東京・新宿ピカデリーにて開催され、俳優の山田裕貴、俳優の佐藤二朗、俳優の染谷将太、俳優の坂東龍汰、俳優の寛一郎、俳優の渡部篤郎、映画監督の永井聡監督が登壇した。
“令和最大の衝撃作”と銘打たれ、公開前から話題になっていた映画『爆発』の公開初日に合わせて初日舞台挨拶が開催され、シンガー/ソングライター/ロックバンド エレファントカシマシのボーカル 宮本浩次による主題歌「I AM HERO」が流れる中、警視庁捜査一課強行班捜査係刑事の類家を演じた山田裕貴、謎の中年男 スズキタゴサクを演じた佐藤二朗、野方警察署刑事の等々力を演じた染谷将太、沼袋交番勤務の巡査部長を演じた坂東龍汰、野方警察署巡査長の伊勢を演じた寛一郎、警視庁捜査一課強行班捜査係刑事の清宮を演じた渡部篤郎、永井聡監督が、客席後方から登場し、公開初日に集まった観客がいる客席にハロウィンカラーの花束を投げるサプライズ。同日朝から山田裕貴と共にフジテレビを電波ジャックしていた佐藤二朗は、同局から舞台挨拶の会場までの移動中に、初日に本作を鑑賞したというテレビ東京版(Amazon Prime Video)ドラマ『笑ゥせぇるすまん』などの脚本を手がけていることでも知られる俳優/脚本家のマギーから熱い長文のメールが届き、締め括りに「日本映画の最高到達点の1本だと思って興奮している」と書いてあったことを明かすと、山田裕貴はガッツポーズをし、会場から割れんばかりの拍手が沸き起こった。山田裕貴は、公開初日を迎え「とにかく感想が楽しみです。スズキタゴサクが、みんなにいっぱい問いかけたと思うんですよ。刑事たちに投げかけているものを、そのままお客さんも自分が問いかけられているんじゃないか、自分も思ったことがあるかもしれないと思いながら観ていたと思うんですけど、その辺のお考えをお伺いしたいなという気持ちです」と感想を楽しみにしている様子。佐藤二朗は、自身の役について「スズキタゴサクを演じた僕がこんなことを言っちゃいかんのかもしれないですけど、彼が何者かは僕もいまだにわからない。わかっちゃいけないというか——わかったら普通の人間の正気が失われちゃうんじゃないかっていうくらい底知れない怖さがあると思っています」と名前以外の記憶をすべて忘れ、霊感に自信があるという男を演じたことを振り返り、「スズキタゴサクが本名がどうかさえわからないわけだから。もしかすると宇宙人かもしれないよ(笑)ごめん、いまのは滑った」とボケると、会場は爆笑の渦に。染谷将太は、撮影について「最高に楽しかったです。初日、取調室から始まって、そこから外回りに出るんですけど、外に出ても素敵な方々と一緒にお芝居をさせていただいて、最高の2025年の後半、こうやってみなさんと一緒に立てていることが本当に幸せです」と振り返った。坂東龍汰は、「沙莉氏と一緒に、監督に直々に絶対使ってくださいと言ったアドリブが全カットされていました。でも、本編を観てカットしていただいて良かったなと思いました」と明かすと、永井聡監督が「エディターが編集でクスりともしなかったよ。坂東くんは、アドリブが多くて、毎回毎回シーンのお尻に何かを入れようとするんですよ。沙莉さんに怒られてたよね!?使えないアドリブをぶち込んでくるなって(笑)」と応酬。寛一郎は、撮影で印象に残った点について「全部印象に残っています。僕と染谷さんと(佐藤)二朗さんのシーンから始まって、一ヶ月間ずっと取調室に通っていたんですけど、小さな劇場の一番良い席で先輩方のお芝居を観れるという、いままでにない経験をして幸せでした」と、シリアスな作品ながらも実力派俳優陣との共演で幸福感を得られる現場だったと語る。渡部篤郎は、「みなさんの作品を観ていて、出会いたい方たちばかりでしたので嬉しかったです。我々は色々な作品をやってきましたが、今回は自分たちの経験値だけでは乗り切れないのではないかというのを感じました。全然違うパワーというか、この作品でまた新しい経験を積んだ感じですし、みなさんに対して感心しました。物語が素晴らしかったので、いままで自分がやってきた普通の感覚では勝てないなと、全員が思っていたと思います。(山田)裕貴くんともメールをやり取りをさせてもらったんですけど、野球に例えて“全員野球をやっているようだった”と、みんなの力が一つに向かっていったんじゃないかなと、とても感動しました」と共演者へのリスペクトを表すと、佐藤二朗は「これまで渡部さんが主役で僕が脇で支えることが多くて、今回は逆にお前を支える側に立てて嬉しいよ、俺出るよと電話してきてくれたんですけど、この人が本気で支えにきたら、こんなに美しく切なくかっちょ良くなるというのを同業者として痛感しました。その渡部篤郎の男の哀愁みたいなところも、この作品の大きな見どころです」と、レッドカーペットに続き、渡部篤郎と佐藤二朗の友情、絆も垣間見ることができ、拍手喝采の舞台挨拶となった。
最後に、山田裕貴は「初日からこうして『爆弾』を観にきて下さったみなさま、ありがとうございます。映画に中にもありましたが、あなたの“リポスト”が、あるものを達成してしまいますと大変なことになりましたね。ですが、映画のお褒めのことばの“ポスト”は何遍でも——それで爆弾は、爆発しません。今度は、スタッフさんを含め僕たち『爆弾』チームの力を受け取っていただいて、みなさんに爆発させていただきたいと思っています。ぜひ、みなさんの力を貸していただき、広めて下さい。きっと自然に「え?観た?爆弾。やばかったよ!」と広がっていく作品だと思っていますので、楽しみにその経過を見ていきたいと思います」と本作への自信をのぞかせ、佐藤二朗は「ごめんなさい、ここでこんなことを言うのはあれなんだけど・・・僕は、李相日監督のことを個人的にファンと言って良いほど好きなんですど、『怒り』なんて映画はバイブルにしたいくらい、ことばにできないくらい大好きな作品で。そして今年は『国宝』というとんでもない化けものみたいに面白い作品を作られて、ますます李相日監督のファンになっているんですけども——実は、今年、化けものみたいに面白い作品は1本だけじゃないと思っています。今年は、日本映画にとってとても幸せな1年になるんじゃないかなと思いますし、なってほしいなと心から思っています」と、今年公開の映画『国宝』と、その監督を務めた映画監督の李相日(リ・サンイル/ 이상일)監督へのリスペクトを表しつつ、本作の自信ものぞかせた。
「あなたたちも僕と同じもの(爆弾)を持っていますよね?」令和最大の衝撃作——映画『爆弾』は、2025年10月31日(金曜日)より全国の映画館にて公開中。
《STORY》 街を切り裂く轟音と悲鳴、東京をまるごと恐怖に陥れる連続爆破事件。すべての始まりは、酔って逮捕されたごく平凡な中年男 スズキタゴサクの一言だった。「霊感で事件を予知できます。これから3回、次は1時間後に爆発します」——爆弾はどこに仕掛けられているのか?目的は何なのか? スズキは一体、何者か?次第に牙をむき始める謎だらけの怪物に、警視庁捜査一課の類家は真正面から勝負を挑む。スズキの言葉を聞き漏らしてはいけない、スズキの仕草を見逃してはいけない。すべてがヒントで、すべてが挑発。密室の取調室で繰り広げられる謎解きゲームと、東京中を駆け巡る爆弾探し。「でも爆発したって別によくないですか?」——その告白に日本中が炎上する
公開: 2025年10月31日(金曜日)より全国の映画館にて公開
監督: 永井聡
脚本: 八津弘幸、山浦雅大
原作: 呉勝浩『爆弾』講談社文庫刊
出演: 山田裕貴、伊藤沙莉、染谷将太、坂東龍汰、寛一郎、片岡千之助、中田青渚、加藤雅也、正名僕蔵、夏川結衣、渡部篤郎、佐藤二朗、ほか
配給: ワーナー・ブラザース映画
世の中の問題や風潮についても敏感に感じ取り、自身の考えをしっかりと持ち、社会に対するメッセージ性が込められた話題作への出演が続く“実力派”“社会派”俳優としての地位を確立している山田裕貴さん演じる刑事の類家と、圧倒的存在感を放つ佐藤二朗さん演じる謎の中年男 スズキタゴサクの対峙を中心に繰り広げられる映画『爆弾』。若手からベテランまで最高の実力派俳優が集結し、リスペクトし合う俳優陣が一丸となってメッセージ性のある作品に取り組む中で、それぞれに幸福感も生まれたと口々にする。舞台やミュージカルには“カンパニー”という言葉があるが、舞台挨拶の話を聞いていると、それと同じような関係性や温かさも感じ、聞いているこちらがリスペクトし合うキャストの関係性に感極まりそうになるほど。SAPIENS TODAY|サピエンストゥデイは、日本国の警察等の捜査機関や事件・事故を描いた作品は、警察をはじめとする公権力のプロパガンダ、アジテーションになるため、基本的には取り上げない。しかし、本作については、編集部内で例外と判断された。それは、いまの日本国の社会、人が直面している問題に的確に斬り込んでいること、そして山田裕貴さんが常に語っている思いも込められたメッセージ性の強い代表作になることが、例外として取り上げた理由である。ソーシャルメディアが支配的な影響力を持つ一方、連帯や繋がりよりは差別や憎悪、分断、“自分至上主義”が広がり、どのような人にも悪意や不満という名の“爆弾”が容易に仕込まれ、警察等の公権力やマスコミ・報道機関はおろか、自分自身も逆の立場になるかもしれないのに普通の人までもが失敗した人や間違った人を社会に復帰、復活できないくらいにまで制裁する風潮、誰かや何かを悪者にしなければ気が済まない風潮、決めつけやえん罪などが蔓延る現代。そんな中で本作は、「人は誰しもが心の中に爆弾を抱えていて、それがいつ爆発してしまうかわからない」と、あなたの中にも“爆弾”があると観る者に自覚させ、社会に斬り込み、その“爆弾”を起爆するかしないか、リミッターを外すか外さないか、起爆させるかさせないか、その起因、起爆剤も自分の内にも、自分の外=誰かや何かにも、ソーシャルメディアにも、マスコミ・報道機関にも、警察をはじめとする公権力にも、政治にも、社会にもあるということを突きつける。この映画を、単なる善と悪、正義と不正義、警察と容疑者などという、これまで私たちが刷り込まれてきた概念、自身の固定概念や先入観で観ることはナンセンスと言え、それらを捨てて観ることで、自分の内にも外にも衝撃と気付きを得られるだろう。本作、そしてスズキタゴサクが狂気を帯びて問うものとは——。すでにわかっている人はわかると思うが、どこかの誰かが幼稚に「勧善懲悪で」と、善でも正義でもないのにあたかも自分たちが善や正義かのように見せ、露見しなければ何でもありでやっていることが通用する社会、世界ではなくなってきていることも知らしめる。スズキタゴサクの中にも、何かと決めつけて拘束し取り調べや捜査をする警察の中にも、そして当事者ではない不特定多数の第三者の中にも、“爆弾”と“起爆剤”が存在する。日本国でだけはなく、世界にも共通しており、世界中で賞賛される作品になるだろう。全世界が映画『爆弾』からカウンターパンチを喰らう。本作と同じようなテーマで、アニメーション監督の堤大介監督が監督を務め、2023年にエミー賞3冠、アニー賞2冠を受賞した2022年公開の長編アニメーション映画『Oni: Thunder God's Tale』(邦題『ONI〜神々山のおなり〜』)があるので、気になる方はそちらもチェックを!



