空山基がSFの金字塔『攻殻機動隊』草薙素子をモデルに新作彫像2体を発表—来年2026年に開催される2つの展覧会で世界初公開へ

展覧会『攻殻機動隊展 Ghost and the Shell』で世界初公開される新作彫像《Sexy Robot_The Ghost in the Shell type 1》（2026年）©Hajime Sorayama. Courtesy of NANZUKA ©Shirow Masamune / KODANSHA

　日本国が世界に誇るイラストレーターの空山基が、漫画家/イラストレーターの士郎正宗によるサイバーパンクSF漫画・アニメ・映画『攻殻機動隊』シリーズの登場人物 草薙素子をモデルに新作彫像《Sexy Robot_The Ghost in the Shell type 1》と《Sexy Robot_The Ghost in the Shell type 2》を制作し、発表した。

　ソニーが開発したエンタテインメントロボット AIBO（アイボ）をデザインしたことでも知られ、未来の美学を描き続けてきた空山基は、今年2025年、映画監督/アニメーション演出家/小説家/脚本家/漫画原作者の押井守監督による映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』が1995年の公開から30周年を迎え、改めて国内外で注目を集める中、サイバーパンクSF漫画・アニメ・映画『攻殻機動隊』シリーズに登場する草薙素子をモデルに、独自の解釈によって“未来の身体”として再構築した新作彫像2体《Sexy Robot_The Ghost in the Shell type 1》と《Sexy Robot_The Ghost in the Shell type 2》を制作し、発表。空山基の解釈をまとった“未来の身体”としての草薙素子像は、漫画・アニメ・映画『攻殻機動隊』シリーズが問い続けてきた〈人間と機械の境界〉というテーマと、空山基の創作の核心が交差する、同時代的な表現実験と言える傑作に仕上がり、『攻殻機動隊』シリーズの作品世界と空山基芸術の共振点を彫像で体感できる。同作品について、空山基は「士郎正宗さんへの私なりの敬意と愛情を込めてデザインしました。攻殻機動隊のコンセプトに寄り添いつつも、私の美学を反映させています。草薙素子をテーマにした立体はアイディアとコンセプトで彼女の存在感や世界観をより自由に表現していると感じています」とコメントを寄せた。新作彫像《Sexy Robot_The Ghost in the Shell type 1》は、来年2026年1月30日（金曜日）から4月5日（日曜日）までTOKYO　NODE（東京・虎ノ門）にて開催される展覧会『攻殻機動隊展 Ghost and the Shell』で世界初公開。新作彫像《Sexy Robot_The Ghost in the Shell type 2》は、同年3月14日（土曜日）から5月31日（日曜日）までCREATIVE MUSEUM TOKYO（東京・京橋）にて開催される空山基自身最大規模の回顧展『SORAYAMA　光・透明・反射 －TOKYO－』で世界初公開となる。

　2026年3月14日（土曜日）から5月31日（日曜日）までCREATIVE MUSEUM TOKYO（東京・京橋）にて開催される空山基自身最大規模の回顧展『SORAYAMA　光・透明・反射 －TOKYO－』は、空山基が長年追求してきた“人体と機械の美学”を軸に、「光」「透明」「反射」をめぐる表現の軌跡を、初期代表作から最新作までを一望できる構成で展開。中華人民共和国・上海で大きな話題を呼んだ展覧会をもとに、内容・展示規模ともにアップデートした形で日本国に凱旋する。日本国が世界に誇るソニーと空山基によるタッグでの開催となり、注目が集まっている。また、2026年には、サイエンスSARUが制作し、カンテレ・フジテレビ系列で放送予定の新作テレビアニメーション『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』のタイトルロゴを、空山基がデザインを手がけることも話題になった。

　展覧会『攻殻機動隊展 Ghost and the Shell』は、来年2026年1月30日（金曜日）から4月5日（日曜日）までTOKYO　NODE（東京・虎ノ門）にて開催。空山基自身最大規模の回顧展『SORAYAMA　光・透明・反射 －TOKYO－』は、同年3月14日（土曜日）から5月31日（日曜日）までCREATIVE MUSEUM TOKYO（東京・京橋）にて開催される。