山田裕貴、古田新太、染谷将太らが映画『ベートーヴェン捏造』舞台挨拶に登壇—山田裕貴“真実に生きようとする心、真心って大事”
映画『ベートーヴェン捏造』の公開に先駆け、「公開前夜祭」と題して舞台挨拶が開催された!どのような舞台挨拶になったの!?記事を読み進めよう!


井ノ原快彦さんのサプライズ登場に喜ぶ山田裕貴さん ©︎2025 Amazon Content Services LLC or its Affiliates and Shochiku Co., Ltd. All Rights Reserved. ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi
映画『ベートーヴェン捏造』の公開に先駆け、「公開前夜祭」と題された舞台挨拶が、昨日2025年9月11日(木曜日)に東京・丸の内ピカデリー スクリーン1にて開催された。
小説家/ノンフィクション作家のかげはら史帆による歴史ノンフィクション『ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく』(河出文庫刊)を、お笑いタレント/脚本家/作詞家/俳優 バカリズムの脚本で実写映画化した映画『ベートーヴェン捏造』が今日9月12日(金曜日)より日本全国で公開されるのに先駆け、昨夜、「公開前夜祭」と題された舞台挨拶が開催され、本作の主人公でベートーヴェンの忠実な秘書 シンドラーを演じた俳優の山田裕貴、ベートーヴェンを演じた俳優/声優/DJの古田新太、若きジャーナリスト セイヤーを演じた俳優の染谷将太、ホルツを演じた俳優の神尾楓珠、カールを演じたお笑いタレント/俳優の前田旺志郎、ベートーヴェンの弟 ヨハンを演じた俳優の小澤征悦、監督を務めた映画監督/映像ディレクター/フォトグラファーの関和亮監督が登壇、さらにリースを演じたシンガー/俳優/タレントの井ノ原快彦がサプライズで登壇した。
本作について、クラシックコンサートをテーマにしたという黒のセットアップで登壇した山田裕貴は「僕も撮影に入る前に、なんか聴いたことある!この曲は、ベートーヴェンの曲だったんだ!?という感じだったので、ベートーヴェンに詳しくなくても楽しむことができます」と語り、“サマフェス”をテーマにしたというおしゃれな衣装で登壇し、クラシックも聴くという古田新太は「最後の最後に清塚(信也)さんがピアノ・ソナタ第23番を・・・でも清塚さんはあまりいいヤツじゃない・・・」と明かすと、山田裕貴が「えーそうなんですね・・・清塚さん、いい人じゃないんだ・・・」と乗っかるも「捏造です」とすぐに訂正し、トーク開始早々から会場が笑いに包まれた。MCから撮影秘話を聞かれた関和亮監督は「今回は、映像を投影した壁(LED)をバックに演じてもらいました」と、LEDパネルを駆使した撮影技法で撮影したと明かし、ヨーロッパでのロケはなかったが自分だけ下見でヨーロッパに行き、食事をしたり、ベートーヴェンが住んだ家などを訪れたりして資料にしたことを報告すると、山田裕貴が「それは果たして資料なんですか?」と監督だけがヨーロッパに行ったことを羨み、問い糺す場面も。ヨハンを演じ、本作でバカリズムの世界観“バカリワールド”が新たに開花したと話す小澤征悦は「今回のヨハン役は、最初台本をいただいたときに台詞が1個もなかったんですよ。次の台本になったときに1つ台詞があって——以前、バカリズムさんの台本で台詞が全くないスーパーマーケットに並ぶ男の役をやらせてもらったことがあるので、バカリさんの狙いなんだなと思って後日聞くと「全然違います」と・・・。ベートーヴェンの古田さんとお芝居をさせてもらっているときに何かリアクションがほしいと思い、監督とも色々お話しさせてもらって、現場で甲高い笑い声の芝居を足させてもらいました。後で自分で見て面白いなと思いました」と明かすと、その甲高い笑い声に古田新太は「イラッとしました(笑)」と感想を漏らし、続けて前田旺志郎と神尾楓珠も古田新太とのエピソードを披露し、古田新太との話題が尽きない。撮影の合間に古田新太と話していたという山田裕貴も「本当にたくさんの楽しいお話と、色々な人の悪口を・・・」と明かすと、古田新太は「だいたい人の悪口か下ネタしか話してない」と自虐、山田裕貴がまたしても「捏造です」とフォローする羽目に。染谷将太は、「撮影していたLEDスタジオが、めっちゃ俺の地元だった・・・すぐそこに母校があった・・・でも中に入ったらウィーンだった」と明かした。古田新太は、「今日は来てないですけど、小手伸也という俳優がいて、そいつのことが嫌いです」と会場の笑いを誘い、「すっごいバイオリンを練習してた!結果、監督のせいだとは思うんですけど、あまり映ってない・・・だからみんなに嫌われてる」と小手伸也をいじり倒すと、周囲から「巻き込まないでください」と苦情が。山田裕貴は、「歩くシーンは、ランニングマシーンを使っていました」と驚きの方法を明かすも、そんなに強烈なエピソードではなかったためか「俺、小手さんが嫌いです」と追加して言うと、記者のパソコンのタイピング音とカメラマンがシャッターを連写する音が会場に響き渡り、「嘘です!やめてください!大好きです!」と訂正し、会場は爆笑の渦に。その後、キャストや観客にも知らされていなかったサプライズゲストとして、井ノ原快彦が呼び込まれ、登壇。大好きな山ちゃん(山田裕貴)の主演映画をお祝いしたいと登壇した井ノ原快彦のサプライズ登場に、「普通に来いや!(笑)」と全然びっくりしていない古田新太だったが、山田裕貴は「超うれしいです!さっきまで一滴も汗をかいていなかったのに、めちゃくちゃいま背中グショグショですよ。とにかく共演できたことが嬉しかったですし、いつか僕主演の作品で井ノ原さんと共演できたらいいなと思っていたので、夢に描いていたことがこんなにも早く叶ってしまって、ありがたい、ありがたい、ありがたい・・・ありがとうございます」と夢が叶ったことに最大級のことばで感謝を表した。井ノ原快彦は、「カメラに向かってする芝居のときは、山田くんは映っていないので、例えいなかったとしてもできるわけじゃないですか。でも、ずっとカメラの横にいてニヤニヤしてくれて、すごくやりやすかったです」と撮影の舞台裏を明かし、続けて「古田さんと共演する前日に『出没!アド街ック天国』の収録が三軒茶屋特集だったんですけど、夜な夜な現れる芸能人というコーナーで古田さんの目撃談が多すぎて、この人に明日会うんだなと思いながら——」と、撮影の合間も三軒茶屋の話をしていたという。
最後に、山田裕貴は、「1977年にシンドラーの嘘がバレたんですよ。で、この作品(原作)があって、卵をシンドラーにではなく、給仕に投げつけたのも本当ですし、料理をぶち撒けたのも本当なんです。それを原作の先生がこうだったかもしれないと書いている——それをバカリズムさんが中学生の男子の頭の中(妄想)のベートーヴェンやシンドラーにしようと書いている——多分、こうやって真実はなんなんだろう?ということが、世の中にはたくさん溢れている気がするんですね。(※一部ネタバレになるので中略)。(勝手に)想像しただけのこと、(勝手に決めつけて)言っていることを、皆さんでも言っちゃいそうなことっていっぱいあるじゃないですか??ちゃんと真実に生きるって難しんだなというか——でも、そういう人であろうとする心が大事なのかなと、この作品に思いました。“真心って大事だよね”というのを忘れず、たくさんの人に広めていただけたら嬉しいです」と真実に生きることと真心を大切にする生き方を提案し、これから観賞する方へのメッセージとして締め括った。
バカリズムが贈る、愛と真実をめぐる、まさかの実話!?“偉大なる天才音楽家 ベートーヴェンの誰もが知るそのイメージは秘書によるでっちあげでした!”—映画『ベートーヴェン捏造』は、今日2025年9月12日(金曜日)より全国の映画館にて公開。
《STORY》 耳が聞こえないという難病に打ち克ち、歴史に刻まれる数多くの名曲を遺した聖なる孤高の天才音楽家 ベートーヴェン(古田新太)。しかし、実際の彼は——下品で小汚いおじさんだった・・・!?世の中に伝わる崇高なイメージを“捏造”したのは、彼の忠実なる秘書 シンドラー(山田裕貴)。どん底の自分を救ってくれた憧れのベートーヴェンを絶対に守るという使命感から、彼の死後、そのイメージを“下品で小汚いおじさん(真実)”から“聖なる天才音楽家(嘘)”に仕立て上げていく。しかし、そんなシンドラーの姿は周囲に波紋を呼び、「我こそが真実のベートーヴェンを知っている」、という男たちの熾烈な情報戦が勃発!さらにはシンドラーの嘘に気づき始めた若きジャーナリスト セイヤー(染谷将太)も現れ、真実を追究しようとする。シンドラーはどうやって真実を嘘で塗り替えたのか?果たしてその嘘はバレるのかバレないのか——?
公開: 2025年9月12日(金曜日)より全国の映画館にて公開
監督: 関和亮
脚本: バカリズム
原作: かげはら史帆『ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく』(河出文庫刊)
出演: 山田裕貴、古田新太、染谷将太、神尾楓珠、前田旺志郎、小澤征悦、生瀬勝久、小手伸也、野間口徹、遠藤憲一、井ノ原快彦、ほか
配給: 松竹
映画『ベートーヴェン捏造』の公開前夜祭舞台挨拶に、個性溢れる実力派豪華キャスト陣が登壇!山田裕貴さん、古田新太さん、染谷将太さん、神尾楓珠さん、前田旺志郎さん、小澤征悦さん、そしてサプライズで井ノ原快彦さんが揃い、“捏造”連発で会場は爆笑の渦に!登壇していない小手伸也さんは、知らぬところで古田新太さんにいじり倒されていたが、頑張ってバイオリンを練習し、作中でも実際に演奏している小手伸也さんへの古田新太さんの“リスペクト”と“愛”を感じる。古田新太さん中心にトークの話題が進んでいたが、古田新太さんがみんなに愛されていることもわかる。いつも本当に素敵な方だと思う。余談だが、筆者は、数年前に東京・渋谷で古田新太さんとすれ違ったのだが、道のど真ん中を、おしゃれでド派手な服装で颯爽と歩く古田新太さんがいて、人で溢れかえっていた道のど真ん中だけが自然に開けていた(正しくは、人が避けていた)。筆者も関係なくど真ん中を歩いていたので、ドラマの1シーンの如く古田新太さんと綺麗に、しかもスローモーションのようにすれ違ったことをいまでも鮮明に覚えている(古田新太さんは知りもしないとは思うけど)。以前から劇団☆新感線や演技についても話には聞いていたけど、あのとき、古田新太さんのすごさと格好良さを身をもって実感した気がする。話は戻るが、確か以前、山田裕貴さんがテレビ番組に出演した際、インターネットやソーシャルメディアで知りもしない人のことをとことん叩く(誹謗中傷する)人や風潮に対して苦言を呈していたその思いが、本作のメッセージと重なっている。真実や事実ではない、誰かが勝手に想像しただけのこと、勝手に決めつけて言っていることが世の中には溢れ、真実や事実が捻じ曲げられ、捏造されることも多くなった。しかも、それを公権力やマスコミ・報道機関がやっているのだから、本当に危険。今年に入ってAC JAPANが公権力(警察)による冤罪(えん罪)や捏造、ソーシャルメディアのフェイクや誹謗中傷の投稿を問題にした『決めつけ刑事(デカ)』を放送し、視聴者はもちろん、冤罪(えん罪)や人質司法と闘う人たちの間でも話題に。山田裕貴さんが言う「真実に生きる」「真心を大事にする」ことの大切さに共感し、マスコミ・報道、ジャーナリストの端くれである筆者も真実に生きる、真実を伝えることの大切さを痛感。聖なる孤高の天才音楽家 ベートーヴェンが遺した珠玉の名曲と共に、原作を丁寧に紐解き、斬新なアイデアを加えて脚本化したバカリズムさんと、山田裕貴さん、古田新太さん、染谷将太さんをはじめとする個性溢れる実力派俳優たちが紡ぐまさかの実話!?の結末とは——。ぜひ劇場で!