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福山雅治“与えられたものと自分で掴んでいくもの両方が生き残るために必要”—特別展「大絶滅展」が国立科学博物館にて開幕

国立科学博物館の特別展「大絶滅展—生命史のビッグファイブ」報道発表会が開催され、福山雅治さんが登壇した!どのような報道発表会になったの!?記事を読み進めよう!

 
Masaharu Fukuyama|福山雅治
特別展「大絶滅展—生命史のビッグファイブ」のスペシャルナビゲーターを務めた福山雅治さん ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi
Masaharu Fukuyama|福山雅治

福山雅治さんが3、4週間前にガラパゴス諸島にて撮影した野生動物の写真 ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

 特別展「大絶滅展—生命史のビッグファイブ」の報道発表会が一昨日2025年10月31日(金曜日)に国立科学博物館(東京・上野)にて開催され、本展のスペシャルナビゲーターを務めたシンガー/ソングライター/俳優/写真家/ラジオパーソナリティの福山雅治が登壇した。

 国立科学博物館の特別展「大絶滅展—生命史のビッグファイブ」が11月1日(土曜日)に開幕したのに先駆け、同博物館にて報道発表会が開催され、本展のスペシャルナビゲーターを務める福山雅治が登壇。2011年から世界20か国以上にわたり、地球上に残された独特の自然環境や、絶滅に瀕した貴重な生きものたちを見つめ、最先端の特撮技術で迫るNHKスペシャル『ホットスポット 最後の楽園』シリーズの番組ナビゲーターも務めてきた福山雅治は、「農業をしていた祖母の生き方を子どもの頃から見て、子ども心にすごく良い場所だなと思うと同時に生きていくというのは楽じゃないなと思ったんですよね。そこから自然というものはすごく豊かで、生きていくために自分たち色々なものを与えてくれるんですけども、天候も思い通りにはならないですし、畑に行くことも休めないというんですよ」と、自然に興味、関心を持った原点は蜜柑栽培などの農業を通して自然と向き合った祖母の生き方から影響を受け、地球と人間の関係を教わったと語り、本展を一足早く観賞し「地球誕生40億年という話なので、40億年のどこを切り取ってどうやるのかなと思っていましたが、今回のスタートはおよそ5億4000万年くらい前からになっているということです。有名なのは6500万年くらい前のユカタン半島巨大隕石衝突による恐竜絶滅で、そこに至るまではパンゲア大陸やゴンドワナ大陸などざっくりとしか知りませんでした。巨大隕石の衝突だけではなく、地球という生命体の地殻変動、火山活動など、代謝と言うんでしょうか——自己活動、変化が地球という生命体に住む生命体に大きな影響を及ぼしていて、大量絶滅“ビッグファイブ”の中でおよそ70%から、場合によっては90%の生物が死んでいったわけですよね。地球という生命体が成長、進化するための生け贄なんですかね——?地球自体は壊れることなくずっと残り、地球に住んでいる生命は大量絶滅を経て、少ないときは10%くらいがサバイブしたものが地球上に生き残り、それが良い影響を与えるから残ったのか、残されたのかはよくわかりませんが、残った生きものたちというのは地球にとって必要な生きものたちだったんだろうなと考えると、いま第6の大量絶滅の危機と言われている中で、果たして我々が地球に対して何ができていて、何をしていて——もしかすると我々も地球の成長、変化の生け贄になっちゃうのかな——もっと長い間隔、1万年後とかわかりませんけど」と、地球や生命に思いを馳せ、深く考えを巡らせながら楽しんだようだ。また、自身が音声ナビゲーターを務めた音声ガイドについては「30分くらいの音声ガイドですが、ラジオドラマのような感じで楽しんでいただけると思います。かなり力を入れました。楽しんでいただけるよう、音の演出など、盛り盛りな表現でやっております」と、自信をのぞかせた。

 本展の第2会場には、福山雅治が過去15年に渡るNHKスペシャル『ホットスポット 最後の楽園』シリーズの旅で撮影した動物写真から、3、4週間前に訪れたという今年12月と来年2026年1月に全2回(前編・後編)放送予定のNHKスペシャル『ホットスポット 最後の楽園 Season 4(仮)』のロケ地ガラパゴス諸島で撮影した野生動物の写真まで27点の写真を展示。展示写真について「年齢を重ねてくると、自分というものは何のために生まれてきて、何のために生きて、どのように死んでいくのかを考えるんです。自分の人生で担わせてもらえる、このいのちの役割って何なんだろうと考えたときに、母であり、祖母でありと、辿っていくわけです。僕の家系は、音楽を作ったり、お芝居を作ったりというようなエンターテインメントの家系ではまったくないのですが、祖母は自然という環境、舞台で、作品と言っていいのか蜜柑であるとかさまざまな作品を作っていたアーティストなのかと自分の中で置き換えました。僕がアーティスト活動を望み、幸いなことにやらせていただいているというのは、祖母の影響があるのかなと思います。自分がやっている創作活動は、祖母の生活や生き方から影響を受けているので、自然と人間がどのような関係で、どうなっているのかということを伝えていくのが、ある側面だと思っています」と、自然や野生動物を撮影することで祖母の生き方から受けた影響と自然と人間の関係性、さらには全ての生命が等しく生きることができる世界への願いを写真に表現している話す。中でも福山雅治が特におすすめする展示写真は、「獲物を狙うハシビロコウ」「獲物を捕らえたハシビロコウ」「霊長類最大 マウンテンゴリラ」「仏歯を運ぶ(アジア)ゾウ」「ヒメウミガミ」「海岸に集まるクロコンドル」「ベンチに寝そべるガラパゴスアシカ」「頂点捕食者ガラパゴスノスリ」「抱卵中のアオアシカツオドリ」「サボテンとリクイグアナ」「人生百年、偉大なる先駆者ガラパゴスゾウガメ」だという。

 最後に、「生き残った生きものが、生き残るためにものすごく頑張ったんでしょうね。与えられたものと、自分で一生懸命頑張って掴んでいくものと、両方なければ生き残っていけないのかなと、この展示を観て思いました。大人も同じですが、子どもたちは何で勉強しなきゃいけないのかな?とか、学校に行かなきゃいけないのかな?とか、もっと遊んでいたいなとか、色々あると思うんです。勉強するにこしたことはない、しないよりは——。僕は、『ホットスポット』の旅で様々な国に行かせてもらって、世界は、貧困、差別、分裂、断裂、さまざまあります。こうやって義務教育なるものがあって、学校に行けるという環境があって、自分たちが与えられた学べるという環境は、実は世界では稀で、すごく恵まれています。今回の「大絶滅展」を観て、ちょっと怖いなと思ってもらっても良いかなと思っていて、何とか生き残っていかなきゃな、生き残るためにはどうすればいいのかな、自分の大事な友達とかお父さん、お母さん、大好きな家族と一緒に生きていくためにはどうすればいいのかな、やっぱり頑張らなきゃいけないんだなというところに辿り着いてくれればいいなと思います」と、これから来場する人に向けたメッセージで締め括り、本展を通して地球や生命、自然、野生動物、人類の過去・現在・未来を知り、学び、思いを馳せると同時に、当たり前のようで当たり前ではない学びや身近な大切な人のこと、そして頑張って生かされ生きることについても考える機会にしてほしいという思いが感じられた。

 特別展『大絶滅展 生命史のビッグファイブ』は、来年2026年2月23日(祝日・月曜日)まで国立科学博物館(東京・上野公園)にて開催。

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INFORMATION

 

日程: 2025年11月1日(土曜日)から2026年2月23日(祝日・月曜日)
時間: 9時00分から17時00分(最終入場は16時30分まで)
休館: 月曜日、11月4日(火曜日)、11月25日(火曜日)、12月28日(日曜日)から2026年1月1日(祝日・木曜日)、1月13日(火曜日)、ただし11月3日(祝日・月曜日)、11月24日(休日・月曜日)、1月12日(祝日・月曜日) 、2月16日(月曜日)、2月23日(祝日・月曜日)は開館
会場: 東京・上野公園 国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)
料金: 一般・大学生 当日券 2,300円(税込) 前売券 2,100円(税込) / 小学生・中学生・高校生 当日券 600円(税込) 前売券 500円(税込) / 未就学児 無料 / 障がい者手帳をお持ちの方と介護者1名 無料 ※学生証、各種証明書をお持ちの方は入場時に要提示
備考: 本展チケットで同日開館時間内に限り常設展示(地球館・日本館)もご覧いただけます。
主催: 国立科学博物館、NHK、NHKプロモーション、読売新聞社
お問い合わせ: ハローダイヤル 050-5541-8600

 
国立科学博物館
https://www.kahaku.go.jp

 

 

国立科学博物館 特別展「大絶滅展—生命史のビッグファイブ」

国立科学博物館の特別展「大絶滅展—生命史のビッグファイブ」が、ついに開幕!開幕前日には報道発表会が開催され、本展とも連動しているNHKスペシャル『ホットスポット 最後の楽園』シリーズの番組ナビゲーターを務める福山雅治さんが登壇!農業をしていた祖母の姿を見ていたことで、幼い頃から自然の中で生きていくことの大変さを感じていたという福山雅治さんは、「NHKスペシャル『ホットスポット 最後の楽園』シリーズの話をいただいたときに、何か美しいものを見にいくというよりは、祖母や僕たち家族が生かされ生きてきた自然というものが、いまどうなっているのかということに関する興味でした。ここ数十年、自然環境の変化、環境破壊なるものも言われていますから、そこに人間がいてどのような影響を及ぼし、及ぼされ、過去100年、ここから100年、もっと先の200年、300年どのようになっていくのか、いま現在の自然を直接見させてもらう機会をいただいたことによって、現代に生きる当事者として何かを感じ、そして伝えられたいいなという思いで番組に参加させていただきました」と、番組ナビゲーターを務めた経緯も説明。一足早く本展を観賞し、生きものの大量絶滅を通して、地球、自然、生命、人類、さらには身近な大切な人にまで思いを馳せ、深く考えを巡らせたようだった。第2会場で「生命の声、地球の歌 創作活動の原点は蜜柑のおばあちゃんと自然」というステートメントから始まる、福山雅治さんによる動物写真27点も本当に素晴らしく、現地の人と共存する生きものの刹那、野生動物の威厳、さらに被写体の向こうに福山雅治さんのおばあちゃんの影すら感じさせる。福山雅治さんがファインダー越しに見つめる動物なのだが、いまそこに自分がいて野生動物を見ているかのような臨場感。「全ての生命が等しく生きることができる世界への願い」——福山雅治さんの思い、視点と表現力にも感服。福山雅治さんのおばあちゃんも喜んでいるに違いない。おばあちゃん孝行だ。本展を通して、地球生命史上最も大きかった5回の大量絶滅“ビッグファイブ”と、地球生命の進化、発展、これらすべてが自然に起こったこと、生きものが生きものを大量絶滅させたのではなく、今日のように人の手によって大量絶滅に追いやっているわけではないということも知り、学び、私たち人類が大量絶滅や生物多様性の破壊の原因になってはならないという戒めにもしたい。自然植物や野生動物を絶滅に追いやることに飽き足らず、自分たち人の多様性までも危険にさらしている。“生きているのではなく、生かされ生きている”——自分の身近な人を大切にするのと同じように、他者の自由や多様性、包括性、自然植物や動物を含む生きものの多様性も大切にしよう。実は、日本国も「生物多様性ホットスポット」に選定されており、生物多様性が失われている。福山雅治さんが番組ナビゲーターを務め、今年12月に前編、来年2026年1月に後編が放送される予定のNHKスペシャル『ホットスポット 最後の楽園 Season 4(仮)』は、“進化の実験場”の異名を持つ世界自然遺産ガラパゴス諸島を起源に、急変する環境に適応していく世界各地の生きものの底知れぬ力に迫る。変わりゆく地球環境で、人と自然はどのような関係を築いていけばいいのか——福山雅治さんがその最前線を見つめる。同番組にも期待大!

 
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