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特別展「大哺乳類展3」が国立科学博物館にて開幕—私たちヒトも哺乳類、動物の一員として見ることで自分と相手を知ることに

国立科学博物館の特別展「大哺乳類展3−わけてつなげて大行進」が開幕した!どのような特別展になっているの!?記事を読み進めよう!

 
特別展「大哺乳類展3−わけてつなげて大行進」
国立科学博物館が誇る哺乳類の剝製標本や骨格標本約200点が分類と系統に即して大行進 ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi
特別展「大哺乳類展3−わけてつなげて大行進」

めちゃくちゃ大きなシロナガスクジラの心臓(実物大レプリカ)/ロイヤルオンタリオ博物館所蔵 ©️ Royal Ontario Museum ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

特別展「大哺乳類展3−わけてつなげて大行進」が今日2024年3月16日(土曜日)に国立科学博物館(東京・上野公園)にて開幕する。

 

開幕前日となった昨日3月15日(金曜日)には内覧会が開催され、本展を監修した国立科学博物館 動物研究部 脊椎動物研究グループ 研究主幹の川田伸一郎(主にモグラを研究)と田島木綿子(主に日本国周辺のクジラ・イルカを研究)が登壇。川田伸一郎は「大哺乳類展は、2010年に最初に開催、2019年に第2回を開催して、ここに帰ってまいりました!」と力強く声高に開催を宣言し、本展について「わける作業、わけたものをどの親戚関係にあるのかというのを調べるのもおもしろい研究です。わける(分類)とつなげる(系統)を考えるときに、細胞の核の中にある遺伝子情報DNAを使って研究するのが主流になってきています。系統と分類でわかった収斂進化しゅうれんしんかの不思議さ、おもしろさを楽しんでもらえる展示構成にしています。大人の方も楽しんでもらえると思いますが、特に子どもたちにおもしろい探検をしてほしいです」と話した。田島木綿子は「学問の中では基礎中の基礎の分類学と系統学ですが、“難しいけどこうやって生物についてわかっていけばいいんだな”というヒントになればと思います。我々(ヒト)も哺乳類です。展示会場にいる動物たちの一員として参加して見ていただけると、より自分を知ることにも繋がりますし、相手(動物)を知ることにも繋がります」と話した。クジラ・イルカを専門に研究している田島木綿子とモグラを専門に研究している川田伸一郎だが、両氏が対象・専門としているそれぞれの動物群で近年発表された非常に大きな学術的にもおもしろい研究成果も本展で紹介されているので注目してほしい。

本展は、「分類=(わける)」と「系統(つなげる)」をテーマに、哺乳類が共通して持つ哺乳(母親がお乳で子どもを育てる)、二心房二心室の心臓、3つの耳小骨などの特徴を紹介しながらヒトを含む哺乳類がどのような生物なのかに迫る第1章「哺乳類とは」、食虫類と鯨偶蹄(げいぐうてい)目における驚くべき発見をもとに、どこに着目すれば生物の違いや関係性を探ることができるのかを紹介する第2章「分類と系統−わけるとつなぐ」、剝製標本約200点が分類ごとに並び、各分類群の外見の似ている点や異なる点を目で見て楽しめる“大行進”と、骨格や内臓の標本を中心に、見た目ではわからない各分類群ごとの特徴を観察することができる“実物図鑑”の2つのパートを展開する第3章「リアル哺乳類図鑑-わけてつなげて大行進」、人類が哺乳類を観察し、分類して系統づけることで理解しようと試行錯誤してきた歴史を最新の研究成果も含めて紹介する第4章「哺乳類の分け方-過去から未来へ」で構成。2019年開催の特別展「大哺乳類展2」よりもスケールアップし、国立科学博物館が誇る哺乳類の剝製標本約200点が本展のテーマに即して関係性の近いグループごとに大行進しているかのように展示されているほか、日本国内では唯一となるキタゾウアザラシの剝製標本をはじめ、アジアゾウの全身交連骨格、赤ちゃんクロサイ、プーズー、キボシイワハイラックスの剝製標本、カナダ・ロイヤルオンタリオ博物館が所蔵する、現在地球上で最大の動物であるシロナガスクジラの心臓の実物大レプリカも公開されている。

 

特別展「大哺乳類展3−わけてつなげて大行進」は、2024年6月16日(日曜日)まで国立科学博物館(東京・上野公園)にて開催。

SAPIENS TODAY|サピエンストゥデイの読者のみなさまとCHALLENGER’S TV beehiveの視聴者のみなさまの中から抽選で、特別展「大哺乳類展3−わけてつなげて大行進」の無料観覧券をプレゼントさせていただきます。詳しくは、次のページ(下部[続きを読む>])をご覧ください。

RECOMMEND
INFORMATION

会期: 2024年3月16日(土曜日)から6月16日(日曜日)
休館: 月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)・5月7日(火曜日)※ただし3月25日(月曜日)・4月1日(月曜日)・4月29日(祝日・月曜日)・5月6日(振替休日・月曜日)・6月10日(月曜日)は開館
時間: 9時00分から17時00分(入場は16時30分まで)※ただし毎週土曜日・4月28日(日曜日)から5月6日(振替休日・月曜日)までは19時00分まで延長(入場は18時30分)まで
会場: 東京・国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)
料金: 一般・大学生 当日 2,100円(税込) / 小学生・中学生・高校生 当日 600円(税込) / 未就学児 無料 / 障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名 無料
主催: 国立科学博物館、朝日新聞社、TBS、TBSグロウディア
注意: 会期や開館時間等に変更が生じる場合や、休館となる可能性があります。最新情報、詳細、注意事項を公式サイトおよび公式SNSにて必ずご確認ください。
備考: 本展を観覧された方は当日に限り常設展示(地球館・日本館)もご覧いただけますが、常設展示の開館時間に限ります。

国立科学博物館
National Museum of Nature and Science
https://www.kahaku.go.jp

 

 

特別展「大哺乳類展3−わけてつなげて大行進」
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国立科学博物館の特別展「大哺乳類展」が帰ってきた!第3弾のテーマは、生物を学ぶ・知る上で欠かせない「分類=(わける)」と「系統(つなげる)」。学術的に言うと分類学と系統学だが、「え?この動物はあの動物と似ているけど、違うグループなの?」と、収斂進化(=収斂現象(同じグループに属していても姿が全く似ていなかったり、逆に全く別のグループの哺乳類同士で似た形態を持っていたりすることをいう))の不思議とおもしろさが満載!そして、国立科学博物館が誇る哺乳類の剝製標本や骨格標本約200点が分類と系統に即して大行進しているかのように展示されているのも圧倒的迫力!剥製標本だけど、生物・生命の凄さ、哺乳類の種類の多さも体感できる。大行進を進行方向の前から見るのも良いが、後ろからも見てほしい・・・“私たちヒトを含む生物が向かう先(未来)は——”と考えてしまうはずだ。ユニークなグッズもたくさんあるのでチェックを!内覧会や会場の様子は、ダイジェスト映像でSAPIENS TODAY|サピエンストゥデイとCHALLENGER’S TV beehiveのソーシャルメディアにて近日公開予定。人間は何かと分類・区別したがるけど、分類・区別したままで終わらずにちゃんとつなげようね。

 
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