• HOME
  • NEWS LIST
  • Movie
  • 映画『アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓』“国が涙ではなく、微笑みの上に築かれんことを”—獄中で希望と想像を膨らませる

映画『アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓』“国が涙ではなく、微笑みの上に築かれんことを”—獄中で希望と想像を膨らませる

映画『アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓』の新たな本編映像が公開された!どのような本編映像になっているの!?記事を読み進めよう!

 
Amerikatsi|アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓
暗く冷たい獄中でただただ孤独と絶望に身を沈める主人公 チャーリー・バフチニャン ©︎ 2023 PEOPLE OF AR PRODUCTIONS and THE NEW ARMENIAN LLC All Rights Reserved.
Amerikatsi|アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓

空想の中で食卓を囲み、スピーチをする主人公 チャーリー・バフチニャン ©︎ 2023 PEOPLE OF AR PRODUCTIONS and THE NEW ARMENIAN LLC All Rights Reserved.

 映画『Amerikatsi』(邦題『アメリカッチ コウノトリと幸せの食卓』)の本編映像が公開された。

 

 今回公開された本編映像は、本作の主人公 チャーリー・バフチニャンが、幼少期にオスマン帝国(現・トルコ共和国)におけるアルメニア人に対する迫害から逃れるためにアメリカ合衆国に渡るも、1948年、ソ連統治下にあっても理想の故郷に思え、自身のルーツを探るために祖国に戻ったところ“無実の罪”冤罪(えん罪)のスパイ容疑で逮捕、収監され、ただただ孤独と絶望に身を沈める中で意識が空想の世界へ、想像を膨らませる本編映像。暗く冷たい獄中でチャーリー・バフチニャンが想像するのは、鉄格子越しの小窓から見えるアパートの一室に暮らす夫婦とその家族、友人たちが集って過ごす賑やかな晩餐——目を開けると、そこには夫婦の間に生まれた子どもを家族や友人たちにお披露目する宴が催され、一緒に食卓を囲む人々がチャーリー・バフチニャンにも微笑む温かい光景が広がる。グラスを手に立ち上がったチャーリー・バフチニャンが「世界中に離散したアルメニア人へ——僕たちは、僕たちを隔てる障壁を物ともせず、新たなアルメニアを創ることができます。その国が涙ではなく、微笑みの上に築かれんことを。乾杯」と祖国の平和を願うスピーチをすると、食卓を囲む全員が彼に賛同するようにグラスを交わし、乾杯。チャーリー・バフチニャンは、自分が囚われの身でありながらも想像を膨らませることで、ほんの一瞬でも解放され、“希望”と“受け入れられた存在”に浸るのだった。

 本作で脚本を書き、監督を務め、チャーリー・バフチニャンを演じた映画監督/脚本家/俳優のMichael Goorjian(マイケル・グールジャン)監督は、「最初は主演をする予定はありませんでした。ただ、アルメニアでの撮影になることから、現場では言語の壁もありますし、話し合いの中で僕が主演もした方が都合上良いということになりました。正直なところ、心を込めて書いた役だったので、まぁ結局、僕が演じたかったんですよ」と監督・脚本・主演を務めた理由についてコメントを寄せ、「監督をしながら主演もすることに対して、僕の場合は思いのほか大変ではありませんでした。演出する際は、撮影監督であったり、美術監督であったり、他の俳優に対して信頼をおいているので、自分が出演しているシーンにおいてもカメラオペレーターに「いまのでOK?」と聞いたりしていました」とスタッフたちとしっかり築かれた信頼関係の中で撮影が進行していったことを明かしたという。

 

 どのような過酷な状況でも常に生きる希望を失わない——映画『Amerikatsi』(邦題『アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓』)は、2025年6月13日(金曜日)より全国の映画館にて公開される。

RECOMMEND
INFORMATION

《STORY》 幼少期にオスマン帝国(現在のトルコ)でのアルメニア人に対する迫害から逃れるためにアメリカに渡ったチャーリーは、1948年、自身のルーツを知るために祖国に戻ってくる。ソ連統治下にあっても理想の故郷に思えたからだ。ところがチャーリーは不当に逮捕され、収監されてしまう。悲嘆に暮れる中、牢獄の小窓から近くのアパートの部屋が見えることを知り、そこに暮らす夫婦を観察することが日課になっていった。いつしかチャーリーは夫婦の生活に合わせてあたかも同じ空間にいるかのように、一緒に食事をし、歌を歌い、会話を楽しんだ。ところが夫婦仲がこじれて部屋には夫だけが残され、時を同じくしてチャーリーのシベリア行きが決まってしまう。移送の期限が迫る中、チャーリーによる夫婦仲直り作戦が始まる——。

公開: 2025年6月13日(金曜日)より全国の映画館にて公開
監督: Michael Goorjian(マイケル・グールジャン)
脚本: Michael Goorjian(マイケル・グールジャン)
出演: Michael Goorjian(マイケル・グールジャン)、Hovik Keuchkerian(ホヴィク・ケウチケリアン)、ほか
後援: 駐日アルメニア共和国大使館
配給: 彩プロ

 

©︎ 2023 PEOPLE OF AR PRODUCTIONS and THE NEW ARMENIAN LLC All Rights Reserved.

映画『Amerikatsi』の新たな本編映像が公開!今回公開された本編映像を見れば、家族や友人が集ったどこにでもある平和なパーティー、晩餐の様子だが、実は、本作の主人公 チャーリー・バフチニャンが暗く冷たい獄中で想像を膨らませている空想。もっと言えば、肉体的、精神的に追い詰められて妄想しているとも言え、心が締め付けられる。あなただったら“無実の罪”冤罪(えん罪)で逮捕、収監されて肉体的にも精神的にも耐えられるだろうか??また、犯罪でも違法行為でも被害でもないことで警察に他者を捜査・逮捕させ、収監させることに平気でいられるだろうか??どのような過酷な状況でも生きる希望は失わない“自由はいつも心の中に”だけど、やっぱり自由も平和も心の中だけではなく、外にもあって体感しなければならない。本作は、没入型ハートフル作品として温かい気持ちになりながらも、一方で平和や自由、未だ世界中で起こっているジェノサイド(集団殺害、大量虐殺)、ここ日本国でも問題になっている冤罪、人質司法、公権力(警察)による違憲・違法捜査についても考えるべき作品である。昨日5月28日(水曜日)には、東京高等裁判所にて日本警察(警視庁公安部)による冤罪事件「大川原化工機えん罪事件」の公判が開かれ、原告側(大川原化工機)が全面勝訴を勝ち取り、東京高等裁判所は警察と検察による証拠捏造や違法捜査などを認め、日本国政府(検察庁)と東京都(警視庁)に賠償命令を下した。この冤罪も違憲・違法捜査も氷山の一角。この公判に先駆けて警視庁が一部マスコミ・報道各社に発表したのは、冤罪が明るみになったことで警視庁公安部の若手警察職員を刑事部・刑事課で経験を積ませるということだが、刑事部・刑事課こそ巧妙な手法でバレないように証拠を隠蔽、隠滅しながら冤罪や違法捜査を行う温床であるにも関わらず、反省と改革をする気がないどころか、冤罪や違憲・違法捜査を助長していることが窺える。また、ここ数年、闇バイトによる犯罪以外の嫌疑でも仮装身分捜査と称して、潜入捜査・なりすまし捜査・おとり捜査も行っていることが明らかになっており、今後も冤罪や違憲・違法捜査が絶えず明るみになるだろう。犯罪防止・犯罪抑止・治安維持は大切だけど、知らず知らずのうちに制御、管理、監視されている日本国民が、憲法や法律を含めた政治に対してもっと関心を持ち、公権力の都合の良い立法や解釈、手法を許さないという世論にしていかなければ、どこかの国のように外面だけ平和なヤバい国になってしまう。まずは本作を鑑賞して、何かを感じ、真の平和や自由について興味・関心を持つことから始めましょう!

 
error: