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映画『オットーという男』マリアナ・トレビーニョのコメントが到着—“いま私たちの社会に存在する問題の多くを取り上げています”

映画『オットーという男』で隣人マリソルを演じたマリアナ・トレビーニョが自身の役や本作が伝えるメッセージについてコメントを寄せた!記事を読み進めよう!

 
A Man Called Otto|オットーという男
マリアナ・トレビーニョさん演じる隣の奥さんマリソルがトム・ハンクスさん演じるオットー・アンダーソンに子どもが描いた絵を見せるシーン
A Man Called Otto|オットーという男

トム・ハンクスさん演じるオットー・アンダーソンとマリアナ・トレビーニョさん演じる隣の奥さんマリソル

映画『A Man Called Otto』(邦題『オットーという男』)でMarisol(マリソル)を演じた女優 Mariana Treviño(マリアナ・トレビーニョ)のコメントが到着した。

 

マリアナ・トレビーニョは、自身が演じたマリソルの家族について「マリソル一家は、この表現が適切かわかりませんが・・・オットーの視界の中、彼の生活の中に押し入ってくる感じだと思います。子どもがいる夫婦ってどういう感じかわかりますよね。車には荷物がいっぱい詰め込まれてるし、子どもたちは色々なものを持っています。いつも色々なことが起きる、生き生きとした世界です。愛と喜びにあふれ、賑やかに日常生活を送るマリソル一家が、オットーの閉ざされた生活に入り込むんです。実際押し入ったようなものですね。彼女たちはなんとかしてオットーとコミュニケーションを取ろうとし続けるので」と、頑固で気難しく、人付き合いを極端に拒む主人公 Otto Anderson(オットー・アンダーソン)に、マリソルたちがグイグイと距離を詰めていくとコメント。

世間知らずでとにかく陽気、人懐っこく、超お節介なマリソルは、オットー・アンダーソンとはまるで真逆の性格。そんなマリソルについて「彼女は物怖じしないし、すごく気さくで、世の中で起きることに対して率直に反応します。そんな彼女に、最初のうちオットーはどう対処していいのか戸惑います。“そんな大げさに反応することじゃないだろう”とオットーは思います。でもそれは、人生がもたらすものを受け入れるからこその過剰反応なんです。オットーもだんだんと、そういう彼女の力に屈していきます。他の人たちと繋がっていることから来る力ですね。私たちもときどき、あまりフィルターがないような人にずかずかと入り込まれて、困惑することがありますよね。でもだんだんと、“そうか、こういう生き方もあるんだ。もしかしたら自分はフィルターをかけすぎているのかもしれない”と思い始めるんです」と、自分とは性格がまったく違う人がもたらしてくれる思いがけない影響や、素直な気持ちが人を変えていく力になるという。

本作のメッセージである“人との繋がりと愛”については、「この映画は、いま私たちの社会に存在する問題の多くを取り上げています。その中心に、さまざまな状況に置かれたオットーがいるのが素晴らしいと思います。隣人の一人ひとりが、社会のテンションを象徴していて、その中心にオットーがいる。その中心人物が傷ついていること、皮肉なことにたくさんの愛情の持ち主だということも、とても興味深いです。それは、私たちが暮らす社会の多くで起きていることの美しいメタファーになっていると思います。私たちは、多くの愛情を与えることができるし、それは人生において何よりもすべきことです。愛することが私たちの一番の目的なのに、それを忘れてしまっている。冷めてしまって、人生と切り離されてしまったと感じているんです」と語った。

マリアナ・トレビーニョは、メキシコ合衆国で最も人気のあるコメディ女優のひとりであり、コメディとドラマを自在にこなす才能はハリウッドでも注目されている。今回、本作で演じたマリソルは、メキシコ人の夫Tommy(トミー)との間に2人の子どもがいるメキシコ人の母親。豊かな生活を求めてアメリカ合衆国で暮らすことになり、主人公 オットー・アンダーソンが住む家の近所に引っ越してきたことで、オットー・アンダーソンと出会うことになる。曲がったことが大っ嫌いでいつも不機嫌なオットー・アンダーソンの頑な心に、いつしか自然と寄り添い絆を深めていく。マリソルの一家がオットー・アンダーソンに与えた影響は計り知れない。

もう一度“生きる希望”を見つけていく男の感動の物語—映画『A Man Called Otto』(邦題『オットーという男』)は、2023年3月10日(金曜日)より全国で公開される。

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INFORMATION

《STORY》オットーは町内イチの嫌われ者でいつもご機嫌斜め。曲がったことが大っ嫌いで、近所を毎日パトロール、ルールを守らない人には説教三昧、挨拶をされても仏頂面、野良猫には八つ当たり、なんとも面倒で近寄りがたい・・・。それが《オットーという男》。そんな彼が人知れず抱えていた孤独。最愛の妻に先立たれ、仕事もなくした彼は、自らの人生にピリオドを打とうとする。しかし、向かいの家に越してきた家族に邪魔され、死にたくても死ねない。それも一度じゃなく二度、三度も・・・。世間知らずだが、陽気で人懐っこく、お節介な奥さんマリソルは、オットーとは真逆な性格。小さい娘たちの子守や苦手な運転をオットーに平気で頼んでくる。この迷惑一家の出現により“自ら人生をあきらめようとしていた男”の人生は一変していく——。

 

公開: 2023年3月10日(金曜日)より全国の映画館で公開
監督: Marc Forster(マーク・フォースター)
脚本: David Magee(デヴィッド・マギー)
製作: Rita Wilson(リタ・ウィルソン)、Tom Hanks(トム・ハンクス)
原案: A Man Called Ove by Fredrik Backman(フレドリック・バックマン「幸せなひとりぼっち」(ハヤカワ文庫))
出演: Tom Hanks(トム・ハンクス)、Mariana Treviño(マリアナ・トレビーニョ)、Manuel Garcia-Rulfo(マヌエル・ガルシア=ルルフォ)、Rachel Keller(レイチェル・ケラー)、ほか
配給: ソニー・ピクチャーズ映画

 

 

世界中、特に日本国でも人との直接的なコミュニケーションが希薄になり、排他的で不寛容な空気が蔓延している中、映画『A Man Called Otto』がユーモラスに伝えるメッセージは“人との繋がりと愛”。大事なことはMariana Treviño女史がすべてコメントしてくれているので、全文を読んでほしい。そして、3月に劇場で鑑賞して、他者との繋がり、他者への愛についても考えてほしい。

 
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