特別展『仁和寺と御室派のみほとけ』、御室派寺院の秘仏を含む彫刻66体公開

編集部
2018.01.11

国宝千手観音菩薩坐像／奈良時代・8世紀大阪・葛井寺蔵展示期間： 2月14日～3月11日

国宝阿弥陀如来坐像／平安時代・仁和4年（888年）京都・仁和寺蔵

特別展『仁和寺（にんなじ）と御室派（おむろは）のみほとけ―天平と真言密教の名宝―』が、2018年1月16日（火曜日）より東京・東京国立博物館平成館で開催される。

日本全国で神社・仏閣、仏像、御朱印などがブームとなっているなか、仁和寺の観音堂改修工事を記念し、特別展『仁和寺と御室派のみほとけ―天平と真言密教の名宝―』の開催が決定。東京国立博物館に秘仏を含む仏像などが日本全国から集結する。

光孝天皇が886年（仁和2年）に建立を発願、次代の宇多天皇が888年（仁和4年）に完成させた真言密教寺院の仁和寺は、天皇の厚い帰依を受けたことから、創建時の本尊でもある国宝「阿弥陀如来坐像」をはじめ、皇室と縁の深いことがわかる国宝「高倉天皇宸翰消息」など、優れた絵画や書跡、彫刻、工芸品が伝わる。

特別展『仁和寺と御室派のみほとけ―天平と真言密教の名宝―』では、仁和寺及び仁和寺を総本山とする真言宗御室派寺院に伝わる優れた絵画や書跡、彫刻、工芸品、そして、本尊や秘仏を含む名宝約170件が一堂に会す“奇跡”の展覧会となる。「御室仁和寺の歴史」、「修法の世界」、「御室の宝蔵」、「仁和寺の江戸再興と観音堂」、「御室派のみほとけ」の5章から構成され、その中で仁和寺創建当時の本尊でもある国宝「阿弥陀如来坐像及び両脇侍立像」、秘仏でもある国宝「薬師如来坐像」など仁和寺が誇る仏像に加え、全国の御室派の寺院の中から大阪・葛井寺（ふじいでら）の国宝「千手観音菩薩坐像」、大阪・道明寺の国宝「十一面観音菩薩立像」、福井・中山寺の重要文化財「馬頭観音菩薩坐像」、兵庫・神呪寺の重要文化財「如意輪観音菩薩坐像」、徳島・雲辺寺の重要文化財「千手観音菩薩坐像」など、普段は公開されていない秘仏8体を含む彫刻66体を観ることができる。さらに、2014年に修理が完了した弘法大師空海ゆかりの書・国宝「三十帖冊子」を公開、2018年1月16日から1月28日の期間限定で展覧会史上初となる全帖を公開する。また、普段は非公開となっている僧侶の修行道場でもある観音堂を安置仏33体と壁画の高精細画像で展示室に忠実に再現し、仁和寺の僧侶たちが守り伝えてきた厳かな観音堂の空気を体感することができる。

特別展『仁和寺（にんなじ）と御室派（おむろは）のみほとけ―天平と真言密教の名宝―』は、2018年1月16日（火曜日）から3月11日（日曜日）まで東京・東京国立博物館平成館で開催される。

※SOUL SAPIENS | ソウルサピエンスの読者の皆様の中から抽選で5組10名様を特別展『仁和寺と御室派のみほとけ―天平と真言密教の名宝―』にご招待させていただきます。詳しくは、次のページをご覧ください。

フォトギャラリー

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展覧会情報

特別展『仁和寺と御室派のみほとけ―天平と真言密教の名宝―』
Treasures from Ninnaji Temple and Omuro

国宝千手観音菩薩坐像／奈良時代・8世紀大阪・葛井寺蔵展示期間：2月14日～3月11日

会期： 2018年1月16日（火曜日）から3月11日（日曜日） ※月曜日は休館但し2月12日（休日・月曜日）は開館、2月13日（火曜日）は休館 ※会期中に展示替あり
時間： 9時30分から17時00分まで ※金曜日・土曜日は21時00分まで（※入館は閉館の30分前まで）
会場：東京国立博物館平成館（上野公園）（東京都台東区上野公園13-9）
交通： JR「上野駅」公園口・JR「鶯谷駅」南口より徒歩10分、東京メトロ銀座線・東京メトロ日比谷線「上野駅」・東京メトロ千代田線「根津駅」・京成電鉄「京成上野駅」より徒歩15分
料金：一般当日 1,600円（税込）前売 1,400円（税込）団体 1,300円（税込） / 大学生当日 1,200円（税込）前売 1,000円（税込）団体 900円（税込） / 高校生当日 900円（税込）前売 700円（税込）団体 600円（税込） / 中学生以下無料 / 障がい者とその介護者1名は無料（入館の際に障がい者手帳などをご提示ください）
チケット：前売券は、2018年1月15日（月曜日）まで東京国立博物館正門チケット売場（窓口、開館日のみ）、展覧会公式ウェブサイト、主要プレイガイドにて発売
主催：東京国立博物館、真言宗御室派総本山仁和寺、読売新聞社
特別協力：仁和会
協力：サビア
協賛：光村印刷
お問い合わせ：ハローダイヤル 03-5777-8600