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ヨシダナギが魅せられ写しだしたドラァグクイーンの写真展が開幕—“人は人、自分は自分”クイーンの考え方が世界を平和にする

世界中の先住民族や少数民族を魅力的に撮影し続けるヨシダナギ女史が、今度は新たな被写体で写真集を発売。発売を記念して写真展が開幕した!写真集や写真展の内容は!?記事を読み進めよう!

 
nagi yoshida|ヨシダナギ
ヨシダナギさんが一番お気に入りの作品前で ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi
DRAG QUEEN—No Light, No Queen photo by nagi yoshida

©︎nagi yoshida

フォトグラファーのヨシダナギが写しだしたドラァグクイーンの写真展『DRAG QUEEN—No Light, No Queen photo by nagi yoshida』が、今日2020年8月13日(木曜日)に東京・西武渋谷店 A館 7階 特設会場で開幕した。

 

“自分とちがう人ほど、おもしろい、かっこいい”と、世界中の先住民族や少数民族を撮影し続け、魅力的な写真作品にしてきたヨシダナギが、今回も自身とはまったく異なるひとを被写体に選んだ。それは、アメリカ合衆国ニューヨークやフランス共和国パリで出会った、圧倒的な存在感、ことばでは言い表せないほどの美しさ、強烈な個性とドラマに溢れたドラァグクイーン。日本国ではまだ馴染みが薄いが、海外では女性の性をモチーフとして自己表現へと昇華するドラァグクイーンの存在はカルチャーという枠を超え、次世代の生き方や多様性を世の中に示すほどの影響力を持ち、“人をハッピーにするひと”の代名詞にまでなりつつある。ヨシダナギは、自らのルーツや歴史、自負を受け入れ背負ったひとだけが持ちうるパワーを発し表現するドラァグクイーンたちの立ち姿に魅せられ、自身の溢れる想いを込めて魅力ある彼女たちを写しだし、写真作品に仕上げ、写真集『DRAG QUEEN—No Light, No Queen photo by nagi yoshida』を今年発売。本写真展は、写真集の発売を記念して開催されているもので、ニューヨークとパリの2つのエリアで構成。ヨシダナギが写しだした個性豊かなドラァグクイーンの写真の数々、映像、インスタレーションとしてドラァグクイーンの名言や撮影の裏話、ドラァグクイーンの装いに使うアイテムなども展示されており、ヨシダナギとドラァグクイーンの凄まじくハッピーでポジティブなパワーを会場全体で感じることができる。会場には、Nagi Shopも期間限定で併設され、作品集や著書、スマフォケースやクリアファイルなど会場限定オリジナルグッズも販売されている。

ヨシダナギ女史は、SAPIENS TODAY|サピエンストゥデイのインタビューに応じ、「今回、1度だけドラァグクイーンのメイクをしてもらったのですが、プロレスラーみたいになったので封印しました(笑)」と、先住民族や少数民族を撮影するときには自身もその民族と同様の装いをし、一緒に生活をしながら撮影をすることで有名なヨシダナギだが、今回もドラァグクイーンになろうとしたことを明かし、ドラァグクイーンの魅力については「すごくユーモアがあり、枠に捉われない人たちで、愛に溢れている」と話してくれた。そして、いま、世界中で問題になっている黒人差別、他者やよそ者、自分とは異なった人を恐れ、差別し、インターネット上で叩く、このような不寛容な空気が蔓延する世の中について「人は人なのになって思います。もちろん自分にとって気にくわないこととか好きになれないものはあるとは思うんですけど、それを攻撃するのではなく、そういう人たちがいると、距離をおけば良いだけだと思います」と語り、個性豊かで華やか故に注目を集めるドラァグクイーンに対する差別や偏見も例外ではなく「彼女たちは見た目だけで嫌がられたり、怖がられたり、自動車配車サービスの乗車拒否をされたり、そういう大変な思いをしているとは言っていたんですけど、それでも彼女たちがやめないのは、自分が好きなことをしているということなんです。やっぱり人は人、自分は自分であるということ、他人の思う美しさと自分の思う美しさは異なる、そういうことと同じことだからと言っていました。みんながそういうような考えだったら平和なのになって思います」と、ドラァグクイーンの考え方の素晴らしさについても教えてくれた。最後に「クイーンが言っていたんですけど、“自分は自分でいいのよ!”」と、ドラァグクイーンのことばを借りて若者たちやファンにメッセージをおくった。

フォトグラファーのヨシダナギが写しだしたドラァグクイーンの写真展『DRAG QUEEN—No Light, No Queen photo by nagi yoshida』は、2020年8月30日(日曜日)まで東京・西武渋谷店 A館 7階 特設会場で開催。

展覧会情報

DRAG QUEEN—No Light, No Queen photo by nagi yoshida

日程: 2020年8月13日(木曜日)から8月30日(日曜日)
時間: 営業時間はオフィシャルウェブサイトでご確認ください。※ご入場は閉場の30分前まで ※最終日は17時00分閉場
会場: 東京・西武渋谷店 A館 7階 特設会場(東京都渋谷区宇田川町21-1 A館)
料金: 一般 800円(税込) / 高校生以下 無料 / 障がい者手帳各種をお持ちの方と同伴者1名 無料 / クラブ・オン/ミレニアムカード会員および西武・そごう公式モバイルアプリ会員に限り 特別ご優待価格 400円(税込) / 西武・そごうモバイル会員 無料
主催: 西武渋谷店
企画制作: No Light, No Queen制作実行委員会
取材協力: Mio Nakai
お問い合わせ: 西武渋谷店 03-3462-0111(大代表)

DRAG QUEEN—No Light, No Queen photo by nagi yoshida
https://www.sogo-seibu.jp/shibuya/yoshidanagi/
nagi yoshida(ヨシダナギ) オフィシャルウェブサイト
http://nagi-yoshida.com

 

 

©︎nagi yoshida

ヨシダナギ女史が撮影した写真からドラァグクイーンたちの眩いほどの個性や華やかさが飛び出し、凄まじくハッピーでポジティヴなパワーで溢れている。会場全体がパワースポットに!ヨシダナギ女史が紹介してくれたドラァグクイーンの“自分は自分でいいのよ!”このことばは、自信を持てない若者たち、いや、若者だけではなく大人にも響くに違いない。今回の写真集&写真展も必見!

 
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