ティト・ジャクソンがソロ・デビューとアルバムに込めた思いを語る―インタビュー

©2016 Play It Right Entertainment, Inc.
©2016 Toru Ashida

ジャクソン・ファミリーの次男、Michael Jackson(故・マイケル・ジャクソン)やJanet Jackson(ジャネット・ジャクソン)の兄で、The Jackson 5・The Jacksons(ジャクソン5(現・ジャクソンズ))のメンバーでもあるシンガー/ソングライター/ギタリストのTito Jackson(ティト・ジャクソン)。

 

明日2016年12月21日(水曜日)に待望のソロ・デビュー・アルバム『TITO TIME』(ティト・タイム)が日本国先行でソニー・ミュージックジャパンインターナショナルよりリリースされる。

ソロ・デビュー・アルバム『TITO TIME』(ティト・タイム)のリリースに合わせて、アメリカ合衆国からThe Jackson 5・The Jacksons(ジャクソン5(現・ジャクソンズ))のメンバーでもあるシンガー/ソングライター/ギタリストのTito Jackson(ティト・ジャクソン)氏が来日しているため、インタビュー取材を行った。

ソロ・デビューと今回のソロ・デビュー・アルバム『TITO TIME』(ティト・タイム)に込めた思いをお聞きした。

江渕: 私たちにとっては待望、Tito(ティト)にとっては念願のソロ・デビュー、そして、アルバムのリリース、おめでとうございます。

Tito: ありがとう!いま、とてもワクワクしています!

江渕: まず、ソロ・デビューとソロ・アルバムのリリースに至った経緯を教えてください。

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Tito: The Jackson 5(ジャクソン5)の頃、Motown(モータウン)在籍時代からソロ活動をしたいと思っていたんです。兄弟それぞれがソロ活動をしていたこともあり、私もソロ活動をする話は出ていたんですが、そのタイミングでEPIC(エピック)=Epic Records(エピック・レコード)に移籍することになって、私のソロ活動の話がお蔵入りしてしまいました。EPIC(エピック)に移籍後に結婚したり、子どもが生まれたりして、The Jacksons(ジャクソンズ)とソロ活動、子育て、家庭・・・となると、全部をやることは難しそうだったので、まずは一番の優先事項を子どものことにして、大事な子育てに集中しました。その間も音楽業界の方やファンの方からも「ソロ活動はしないの?」と言われ、「兄弟姉妹でソロ活動をしていない、ソロでシングルやアルバムを出していないのは誰でしょう?」のようなクイズやトリビアになったりもしていたので、自分もそろそろソロ活動をしたいなと思っていたときに息子たちが力を貸してくれて、何曲か楽曲を制作することになりました。弟のMichael(マイケル)=Michael Jackson(マイケル・ジャクソン)が生前に、私と息子たち:3T(スリー・ティー(Taj(タジ)、Taryll(タリル)、TJ(ティージェイ))と一緒に作った楽曲を聞いてくれたことがあったんですが、「これはいいね!これからも続けて完成させた方がいいよ!」と言ってくれました・・・そう言ってくれて、それからそんなに日が経たないときにMichael(マイケル)が亡くなりました。ものすごくショックで音楽に集中することができなくなり・・・確か、それが2年くらい続きました。その後、少しずつ落ち着きを取り戻し、Michael(マイケル)との思い出やMichael(マイケル)が言ってくれた言葉を思い出し、またスタジオに戻りたいと思うようになったので、満足できるまで3T(スリー・ティー)と楽曲を制作し続け、完成させました。そして、ソニー・ミュージックジャパンインターナショナルさんが、こうやって私のプロジェクトを拾ってくれたこともあり、アルバムをリリースできることをとても嬉しく思っています。

江渕: アルバムのタイトルでもある『TITO TIME』(ティト・タイム)に込めた意味や思いはなんでしょうか。

Tito: 時間を掛けて待っていたというのもありますし、この間、兄弟や姉妹、息子たちが活躍し注目される時間があったので、今回はようやく自分の番だ、自分が輝く時間がきたんだと考えて、このタイトルにしました。

 
江渕: 今回、Big Daddy Kane(ビッグ・ダディ・ケイン)、Jocelyn Brown(ジョセリン・ブラウン)、Betty Wright(ベティ・ライト)、ROO(ロー)、西寺郷太さんなどとフィーチャリングしています。なぜ、彼ら彼女らをフィーチャリングアーティストに選んだのでしょうか。また、息子さんたちでもある3T(スリー・ティー):Taj(タジ)、Taryll(タリル)、TJ(ティージェイ)と共演、共作した楽曲もあります。息子さんたちとの共演、共作はどんな思いでしたか。

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Tito: これには色んなエピソードがあるんですけど、当初、「Get It Baby」(ゲット・イット・ベイビー)に参加してくれるラッパーを探していました。最初は、Snoop Dogg(スヌープ・ドッグ)やKanye West(カニエ・ウェスト)にも声を掛けようとしていたんですが、スケジュールが合いませんでした。そのうち、プロデューサーのEarl Powell(アール・パウエル)からBig Daddy Kane(ビッグ・ダディ・ケイン)を知っているから紹介したいと言われ、Big Daddy Kane(ビッグ・ダディ・ケイン)と直接電話をすることになり、「本当にTito(ティト)がやるの?他のアーティストがやるんじゃないの?」など色々と聞かれたんですが、「僕がやるんだよ!」と答えたら、Big Daddy Kane(ビッグ・ダディ・ケイン)はふたつ返事で「Tito(ティト)のことであれば是非やらせてほしい。明日にはとっびきりのラップを送ってあげるよ」と言ってくれたんです。そして、「Get It Baby」(ゲット・イット・ベイビー)が完成しました。Betty Wright(ベティ・ライト)は、Motown(モータウン)時代からの友人でしたが、ここ15年くらいは音信不通だったんです。アルバムの「Cruisin’」(クルージン)という曲を知人がリミックスすることになったんですが、リミックスが出来上がったら音源に気になる声が入っていたので、「この良い声は誰?」と聞いたらBetty Wright(ベティ・ライト)だったんです。偶然でした。これがきっかけとなって、また付き合いが始まりました。Jocelyn Brown(ジョセリン・ブラウン)は、イギリス(連合王国)のマネージメントを通じて知り合い、家・スタジオに来てもらって「どれでも好きな曲を歌っていいよ」と言ったところ、「When The Magic Happens」(ホェン・ザ・マジック・ハプンズ)を気に入ってくれたので歌ってもらうことになりました。そして、3T(スリー・ティー)は息子なので、選択肢などはなくて、やらないんだったらお仕置きだという感じでしたよ(笑)。

※私は、『Get It Baby』(ゲット・イット・ベイビー)の原曲が出来上がった直後にTito Jackson(ティト・ジャクソン)からラップの部分にラッパーのSnoop Dogg(スヌープ・ドッグ)に参加してもらいたいと思っているんだと聞かされたときは、正直、Tito(ティト)もぶっ飛んでいるなと良い意味で衝撃を受けたと同時に、自分より若い世代のアーティストにも目を向け、巻き込もうとするバイタリティにも感銘を受けたことを鮮明に覚えている。

江渕: 昨年2015年の段階でほぼ全ての楽曲が仕上がっており、私が原曲を聞かせていただいたときは他にも数曲ありました。今回のアルバムの選曲理由を教えてください。

Tito: 選曲をするときは、いつも色んな人に意見を聞いて、その中で評価が高いものやいいねと言ってくれた人が多いものを入れるようにしているんですけど、今回は多くの人が全ての曲を良いと言ってくれたので、選曲が大変で難しかったです。入れたくても入れられなかった曲もありました。

江渕: 一昨年、真っ先に原曲を聴かせていただき、昨年はある程度完成した音源を聴かせていただき、その後、Tito(ティト)に「アルバムにする曲を選曲してほしい」と言われたので、私は「全てが素晴らしい曲だから選べるわけがない・・・」と言って、Tito(ティト)を困らせたんですよね。

Tito: 確かにそうだったよね!(笑)全部で25曲くらいあったからね!

江渕: 本当に全部が素晴らしい曲でした。

Tito: ありがとう!

江渕: 親日家でもあるTito(ティト)です。東日本大震災発生後にはチャリティー等もしてくださいました。本当にありがとうございました。今回のアルバムに日本国を思って作った楽曲があると思います。どんな思いを込めて作ったのでしょうか。

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Tito: いつも日本のことはよく考えています。「On My Way Home」(オン・マイ・ウェイ・ホーム)や「Home Is Where The Heart Is」(ホーム・イズ・ホェア・ザ・ハート・イズ)という曲は、日本のことや日本での出来事を思い浮かべて書きました。実は、私だけではなく、兄弟全員が海外の中でも一番好きな国が日本です。私や兄弟たちをファンが受け入れてくれて、ファンの愛をとても感じることができるので、日本はお気に入りですし、毎回日本に行くのが楽しみです。しばらくの間、兄弟、The Jacksons(ジャクソンズ)として来ることが出来なかった時期もあり、その間は私がソロで来続けていたので、それがまた兄弟で日本のステージに上がろうという気になったのではないかと思っています。

 

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