スヌーピーミュージアム特別展、ピーナッツ・ギャングの恋模様―徹底ガイド&インタビュー

 
© Peanuts Worldwide LLC

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ロマンチックなスヌーピーミュージアム
Love is Wonderful―恋ってすばらしい。の見どころ

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『PEANUTS』(『ピーナッツ』) すべての恋の始まり

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スヌーピーミュージアム特別展『Love is Wonderful―恋ってすばらしい。』のテーマは、「恋」。

『PEANUTS』(『ピーナッツ』)の恋といえば、Charlie Brown(チャーリー・ブラウン)の永遠の片想いの相手、The Little Red-haired Girl(赤毛の女の子)。初めて登場したのは、1961年11月19日のComic Strip(コミック・ストリップ)。“もしもThe Little Red-haired Girl(赤毛の女の子)がぼくのそばへ来て座ってくれたら・・・”と、昼休みにThe Little Red-haired Girl(赤毛の女の子)のことを思いながら過ごす孤独なCharlie Brown(チャーリー・ブラウン)が描かれ、学校生活のつらさも相俟って痛切なエピソードになっている。このとき、The Little Red-haired Girl(赤毛の女の子)が登場したといっても台詞の中だけで、その姿が描かれたのは1998年5月25日のComic Strip(コミック・ストリップ)にシルエットで登場し、Snoopy(スヌーピー)とダンスをするが、それ以降もキャラクターとして具体的に描かれることはなかった。(※ただし、スケッチには残されており、Comic Strip(コミック・ストリップ)でThe Little Red-haired Girl(赤毛の女の子)が登場する10年以上も前の1950年に描かれている。)その姿が描かれないことで、Charlie Brown(チャーリー・ブラウン)の叶わない恋を表現しているが、Charles M. Schulz(チャールズ M. シュルツ)は「小さな女の子は舞台上には現れない。私たちがその姿を見ることは決してない。描くにはもう遅すぎるんだ。きっとこういう姿だろう、という読者の印象を満足させられる絵を描くことができないんだ」と語ったという。

Charlie Brown(チャーリー・ブラウン)のThe Little Red-haired Girl(赤毛の女の子)への片想いは、実はCharles M. Schulz(チャールズ M. シュルツ)自身の大失恋がヒントとなり、The Little Red-haired Girl(赤毛の女の子)のモデルも実在した。自身の母校でもあるArt Instruction Schools(アート・インストラクション・スクールズ)/旧・Federal School of Applied Cartooning(フェデラル・スクール・オブ・アプリード・カートゥーニング)の教師として働いていたCharles M. Schulz(チャールズ M. シュルツ)は、学校の会計係だったDonna Mae Johnson(ドナ・メイ・ジョンソン)と付き合い、プロポーズまでしたものの様々な理由で断られてしまい、落ち込んだ。この苦い経験が、The Little Red-Haired Girl(赤毛の女の子)のエピソードとなり、『PEANUTS』(『ピーナッツ』)のすべての恋のはじまりになったと言える。

日本国初公開を含む原画約80点が来日

スヌーピーミュージアムは、アメリカ合衆国のCharles M. Schulz Museum and Research Center(チャールズ M. シュルツ美術館&リサーチセンター)のサテライトミュージアムとして数多くの原画が一堂に会する。スヌーピーミュージアム特別展『Love is Wonderful―恋ってすばらしい。』では、日本国初公開を含む約80点の貴重な原画が展示されている。既にご存知の方もいるかもしれないが、原画は予想以上に大きい。新聞に連載されているComic Strip(コミック・ストリップ)は、原画を縮小して掲載されている。涙と笑いに満ちた“PEANUTS GANG”(ピーナッツ・ギャング)の“胸キュン”な恋を大きな原画で味わうことができる。

 

①『ピーナッツ』原画/1990年8月10日
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②『ピーナッツ』原画/1977年8月9日
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③『ピーナッツ』原画(部分)/1985年2月10日
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④『ピーナッツ』原画(部分)/1986年6月17日
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①の原画は、Charlie Brown(チャーリー・ブラウン)がサマー・キャンプで一目惚れしたPeggy Jean(ペギー・ジーン)。分不相応の恋の行方が気になる。②の原画は、突然結婚宣言をしたSnoopy(スヌーピー)だったが、ベストマン(介添人)に指名した兄のSpike(スパイク)とSnoopy(スヌーピー)の花嫁が結婚式当日に駆け落ちしてしまうというディープなストーリーが待ち受ける。③の原画は、Charlie Brown(チャーリー・ブラウン)がThe Little Red-haired Girl(赤毛の女の子)にラブレターを渡すために、Snoopy(スヌーピー)相手にラブレターを手渡す練習をしている様子。Snoopy(スヌーピー)の満更でもなさそうな表情にもCharlie Brown(チャーリー・ブラウン)への愛を感じることができる。④の原画は、Lydia(リディア)に恋をしたLinus(ライナス)は、誕生日が2ヶ月違いにも関らず“おじさん”と呼ばれたり、偽名を教えられたりと翻弄されるも、Lydia(リディア)にメロメロ。子どもたちが主役のストーリーにも関らず、大人並みのディープな恋の事情に思わずクスっと笑ってしまったり、涙したり、はたまた似たような経験をしていれば、当時のことを思い出しながらキャラクターに自分を重ね合わせてみると親近感が沸いて大好きになってしまうかもしれない。これもまた愛。

谷川俊太郎氏による書き下ろしの恋の詩

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スヌーピーミュージアム特別展『Love is Wonderful―恋ってすばらしい。』には5つの章があり、その冒頭には、日本国で出版されている『PEANUTS』(『ピーナッツ』)の翻訳を手掛ける詩人/絵本作家/翻訳家/脚本家の谷川俊太郎さんが特別に書き下ろした恋の詩も展示されている。

 

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