• HOME
  • NEWS LIST
  • Universe
  • ティラノサウルス“タイソン”全身骨格が特別展「恐竜博2023」で世界初公開へ—最重要級!新標本を観察できる貴重なチャンス

ティラノサウルス“タイソン”全身骨格が特別展「恐竜博2023」で世界初公開へ—最重要級!新標本を観察できる貴重なチャンス

最重要級!世界で初めてティラノサウルス・レックス“タイソン”の全身骨格標本が特別展「恐竜博 2023」で公開される!どのような標本なの!?記事を読み進めよう!

 
Tyrannosaurus rex "Tyson"|ティラノサウルス・レックス “タイソン”
世界で初めて公開されるティラノサウルス・レックス「タイソン」の全身骨格標本 ©︎ Tyson T.rex, 2023
Tyrannosaurus rex "Tyson"|ティラノサウルス・レックス “タイソン”

世界で初めて公開されるティラノサウルス・レックス“タイソン”の骨格(頭部) ©︎ Tyson T.rex, 2023

ティラノサウルス・レックス“Tyson(タイソン)”の全身骨格標本が、2023年3月14日(火曜日)より東京・国立科学博物館にて開催される特別展「恐竜博 2023」で世界で初めて公開されることが緊急発表された。

 

世界で初めて公開されるティラノサウルス・レックス“タイソン”は推定11.2m、全身骨格はアメリカ合衆国モンタナ州に分布するヘルクリーク層から発見された頭部の一部(前関節骨)や、胸の叉骨、前あしの上腕骨、脊椎骨、腹肋骨など、ティラノサウルス・レックスの中でも発見例が少ない部位の実物化石を使って組み立てられた新しい全身骨格標本となっており、6600万年前から時が止まっていたかのような良好な保存状態で、骨表面の形態まで詳細に観察することができる。まだ研究中ではあるが、体の各部には病気や外傷などに起因すると考えられる特徴がみられるほか、ティラノサウルス・レックスでは産出例の少ない上腕骨にも平行な咬み痕があり、骨が再生しているような特徴が認められ、“タイソン”の死体が漁られたわけではなく、“タイソン”が生きているときに傷を負い、生き延びて傷が治癒したことが想像されるという。咬み痕の形態的な特徴から、“タイソン”よりも体の小さなティラノサウルス・レックスが腕に咬みついたと考えられているようだ。“タイソン”は、ティラノサウルス・レックスなど獣脚類の生態・行動について理解を深めることができる貴重な個体となっており、新しい標本の実物化石を観察できる貴重な機会となる。

ティラノサウルス・レックス“タイソン”の全身骨格標本を世界で初めて公開することについて、国立科学博物館 副館長の真鍋真は「2023年の恐竜博で、ティラノサウルスの新標本を世界に先駆けて展示できることを大変光栄に思います。長年研究交流のあるマンチェスター大学のジョン・ナッズ博士と協力し、重要な化石を日本に招くことができました。「恐竜博 2023」では、「攻・守」という観点から恐竜の進化を解説していきます。食物連鎖の頂点的なティラノサウルスであっても、そこには多くの戦いがあったことを“タイソン”から知ることが出来ます。ぜひ“タイソン”に会いに来てください」とコメントを寄せ、“タイソン”を研究しているイギリス(連合王国)・The University of Manchester(マンチェスター大学)のDr. John R. Nudds(ジョン・R・ナッズ博士)は「“タイソン”は見事なティラノサウルス・レックス標本です。骨化石の保存状態は抜群で、解剖学的に正しい狩りのポーズは息を呑むほどです。今年、アジアで唯一、ティラノサウルス実物骨格を展示する科学チームの一員であることは、大変光栄なことです。“タイソン”が東京・大阪にいることで、日本の子どもたちが古生物学、生物学、バイオメカニクス、物理学、地質学といった科学を学ぶきっかけになればと思います」とコメントを寄せた。

特別展「恐竜博 2023」は、2023年3月14日(火曜日)から6月18日(日曜日)まで東京・国立科学博物館で開催。終了後は、巡回展が7月7日(金曜日)から9月24日(日曜日)まで大阪・大阪市立自然史博物館で開催される予定となっている。

RECOMMEND
INFORMATION

 

会期: 2023年3月14日(火曜日)から6月18日(日曜日)
時間: 9時00分から17時00分(入館は16時30分まで)
休館: 月曜日 ※ただし、3月27日(月曜日)・4月3日(月曜日)・5月1日(月曜日)・6月12日(月曜日)は開館
会場: 東京・国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)
料金: 日時指定予約制 一般・大学生 2,200円(税込) / 小学生・中学生・高校生 600円(税込) / 障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名 無料 / 未就学児 無料
備考: 終了後、巡回展を7月7日(金曜日)から9月24日(日曜日)まで大阪・大阪市立自然史博物館で開催予定。
注意: 情勢によりやむを得ず、会期や開館時間等に変更が生じる場合や、休館となる可能性もあります。最新情報、詳細、注意事項を公式サイトにて必ずご確認ください。
お問い合わせ: ハローダイヤル 050-5541-8600

 

 

特別展「恐竜博 2023」

来週から東京・国立科学博物館にて開催される特別展「恐竜博 2023」で、世界で初めて公開されることが緊急発表されたTyrannosaurus rex “Tyson”の全身骨格標本!まだ研究段階の標本ではあるが、発見例の少ない部位の実物化石、体の各部には病気や外傷などに起因すると考えられる特徴が見られる貴重な個体となっている。日本国内では、いまのところ東京・国立科学博物館と大阪・大阪市立自然史博物館のみで公開予定なので、このチャンスを見逃すな!今年の“恐竜博”の目玉となるズール・クルリヴァスタトル、ゴルゴサウルス・リブラトゥス、マイプ・マクロソラックス、そしてティラノサウルス・レックス“タイソン”と、すべてが出揃ったところで来週からの開催が楽しみだ!

 
error: