• HOME
  • NEWS LIST
  • Art
  • 日本書紀成立1300年特別展『出雲と大和』が開幕—神話を礎とする壮大な国家の構築とデザインの舞台となった重要地点から紐解く

日本書紀成立1300年特別展『出雲と大和』が開幕—神話を礎とする壮大な国家の構築とデザインの舞台となった重要地点から紐解く

天皇陛下・皇后陛下のお代替わりと改元に伴い、日本国の成り立ちや歴史が注目を集めるなか、古代日本を紐解く特別展『出雲と大和』が開催中!展覧会の見どころはいかに!?記事を読み進めよう!

 
日本書紀成立1300年 特別展『出雲と大和』
国宝 銅鐸/島根県雲南市 加茂岩倉遺跡出土/弥生時代・前2~前1世紀/文化庁蔵(島根県立古代出雲歴史博物館保管) ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

出雲国造神賀詞奏上儀礼=天皇に長寿と国家の安寧を祈る祝詞を奉上し、神宝を献上する儀礼の奏上が再現されている映像と音声も公開されているので必見。古代日本の独特な言語や祝詞奏上の言い回しも再現されており、耳に残る。

第4章 仏と政

6世紀半ばに仏教が伝来し、信仰は天皇や貴族、地方豪族に広まり、政治や権力の象徴は古墳から寺院へと移り変わっていく。中央集権国家を目指した政権は、遣隋使や遣唐使がもたらした最新の知識を取り入れながら、国土安寧をもたらすものとして仏教を基本とした新しい形の国づくりを進めた。また、仏教における鎮護国家の理念のもと、国を守護する四天王像などの尊像や寺院の造立を積極的に進めた。

重要文化財 浮彫伝薬師三尊像
日本書紀成立1300年 特別展『出雲と大和』

重要文化財 浮彫伝薬師三尊像/飛鳥~奈良時代・7~8世紀/奈良・石位寺蔵 ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

石位寺で約1300年に渡って守り伝えられてきた最古級の石仏で、日本では古代の石仏の遺例が少ないなかで極めて保存状態が良好かつ大変貴重な重要文化財「浮彫伝薬師三尊像」が、台座の修理に合わせて初めて寺外で公開されている。唇や裙の一部に薄い朱のような色彩、数カ所に漆が残っていることがわかる。

国宝 広目天立像 / 国宝 多聞天立像(四天王像のうち)
日本書紀成立1300年 特別展『出雲と大和』

国宝 広目天立像(四天王像のうち)/奈良時代・8世紀/奈良・唐招提寺蔵 ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

日本書紀成立1300年 特別展『出雲と大和』

国宝 多聞天立像(四天王像のうち)/奈良時代・8世紀/奈良・唐招提寺蔵 ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

奈良時代に戒律を伝えるために中国から来日した鑑真和上によって創建された唐招提寺に伝わる国宝「四天王像」のうち国宝「広目天立像」と国宝「多聞天立像」が公開されている。奈良時代には鎮護国家を目的として四天王像が多く造られており、この国宝「広目天立像」と国宝「多聞天立像」も代表的な作例である。

 

東京国立博物館 日本書紀成立1300年 特別展『出雲と大和』

 

続きを読む
5 / 7

日本書紀や古事記、勾玉、出雲大社の心御柱・宇豆柱など、古代日本を語る上で重要な至宝が大集結!青銅器の多さにも圧倒される。大和民族の魂を感じよ!

 
error: