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展覧会『「アニメージュとジブリ展」一冊の雑誌からジブリは始まった』が開幕—初公開を含む貴重な資料約200点以上を展示

スタジオジブリのプロデューサー 鈴木敏夫氏に焦点を当て、スタジオジブリの原点を振り返る展覧会が開催されている!どのような展覧会になっているの!?記事を読み進めよう!

 
展覧会『「アニメージュとジブリ展」一冊の雑誌からジブリは始まった』
映画『風の谷のナウシカ』でナウシカ役(声)を務めた島本須美さんの肩には、雑誌『アニメージュ』に登場した構想段階の青色の毛並みのテト(ぬいぐるみ) © 1984 Studio Ghibli・H ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi
展覧会『「アニメージュとジブリ展」一冊の雑誌からジブリは始まった』

エントランスには雑誌『アニメージュ』の歴代表紙がモビールになって登場 ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

スタジオジブリの原点を振り返る展覧会『「アニメージュとジブリ展」一冊の雑誌からジブリは始まった』が、2021年4月15日(木曜日)に東京・松屋銀座 8階 イベントスクエアで開幕した。

 

展覧会『「アニメージュとジブリ展」一冊の雑誌からジブリは始まった』は、『アニメージュ誕生!「テレビまんが」からアニメブームへ」』、『アニメージュは私たちにすべてを教えてくれた ガンダムが変えた歴史』、『加速するアニメブーム 拡大するアニメージュ』、『ナウシカへの道 一冊の雑誌から映画が誕生』、特設『追悼 大塚康生さん』の5つのエリアで構成され、数々のヒット作を世に送り出しているスタジオジブリ プロデューサーの鈴木敏夫が編集者として活躍していた時期と、鈴木敏夫の編集者としての側面やプロデュース・仕事の一端に焦点を当てながら、日本国初の商業アニメ専門誌『アニメージュ』の功績、1984年公開の映画『風の谷のナウシカ』の製作、映画『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『火垂るの墓』『魔女の宅急便』『耳をすませば』『千と千尋の神隠し』など多くの名作を生み出し続けているスタジオジブリの設立までの道のりを辿る展覧会。本展では、貴重な「風の谷のナウシカ」のセル画や本展のために造形師の竹谷隆之が制作した“風使いの腐海装束”等が初公開されているほか、雑誌『アニメージュ』の付録や広告物、『宇宙戦艦ヤマト』の映画ポスター、『機動戦士ガンダム』のセル画やイラスト、映画ポスター、『風の谷のナウシカ』のレイアウトや原画、美術ボード、徳間書店制作の映像作品など約200点以上の貴重な資料が展示され、雑誌『アニメージュ』が創刊された1970年代から現代まで、スタジオジブリ作品を含むアニメに触れてきたすべての世代が楽しむことができる。

本展の開催に先駆け、内覧会が開催され、徳間書店 代表取締役社長の小宮英行、三鷹の森ジブリ美術館 館主 中島清文、三鷹の森ジブリ美術館 シニアアドバイザーの高橋望、ゲストとして映画『風の谷のナウシカ』でナウシカ役(声)を務め、本展の音声ガイドのナビゲーターも務めている声優/女優/ナレーターの島本須美が登壇。高橋望は、本展について「今回の展覧会は、非常に珍しい、新しいタイプの展示をお見せできると思います。単純に過去の資料を並べて見せるのではなく、大袈裟ですけど“なぜいま我々がここにいるのか”“ジブリというのはどうして生まれたのか”“日本のアニメというのは何だったのか”みたいなことを展示を見ながら振り返って考えてもらうようなことができたらと、自分なりに全力を尽くしたつもりです」と狙いを明かし、「こういうふうにアニメを語っていた時代があったんだなと、発見もあると思います。作家と出会って見つけて表に出していくということをやってきたのがアニメージュという雑誌だったんだというのが目で見てわかると思いますので、特に注目していただきたいと思います」と注目してほしい点についても触れて挨拶。島本須美は、本展について「ついつい立ち止まってじっくり見てしまって、あっという間に時間が経ってしまいました」と感想を語り、続けてMCから本展の印象に残っているところを尋ねられると、「やっぱり自分関連のところですかね(笑)。ナウシカのあたりは、見るものも楽しませていただけるものがたくさんあります」と語った。島本須美と高橋望のトークセッションも実施され、本展で販売されている青色のテトのぬいぐるみと初対面すると、「まあ、キツネリス!私、初めて!」とナウシカの声で驚き、さらに映画『風の谷のナウシカ』の有名な1シーン「ほら、怖くない・・・怖くない」を再現するひと幕もあり、会場を盛り上げた。

ここで、展覧会『「アニメージュとジブリ展」一冊の雑誌からジブリは始まった』の全貌と見どころをご紹介する。

アニメージュ誕生!「テレビまんが」からアニメブームへ

展覧会『「アニメージュとジブリ展」一冊の雑誌からジブリは始まった』

雑誌『アニメージュ』歴代表紙 ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

展覧会『「アニメージュとジブリ展」一冊の雑誌からジブリは始まった』

エントランスを入ると、雑誌『アニメージュ』の歴代表紙の一部がモビールとして展示されている。石ノ森章太郎作品や松本零士作品、大友克洋作品などのシーンやキャラクターが表紙を飾り、完成されたものもあるが、原画やセル画、彩色など制作過程の段階のものが表紙に起用されていることがわかる。会場を進むと、まだ“アニメ”という言葉が定着しておらず“テレビまんが”としてひとくくりにされていた1970年代後半のアニメ映画のポスター、アニメグッズ、セル画コレクション、『アニメージュ』に先行して存在していたアニメ関連出版物なども展示され、当時のアニメブームと、日本国初の商業アニメ専門雑誌『アニメージュ』が誕生した背景、『アニメージュ』の独自性がわかるようになっている。

 

展覧会『「アニメージュとジブリ展」一冊の雑誌からジブリは始まった』
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アニメやマンガの“オタク”“マニア”と呼ばれる人たちだけではなく、少しでも日本国のテレビアニメやアニメ映画に触れてきたすべての人が、雑誌『アニメージュ』についてや、スタジオジブリとその作品の原点を知り、楽しむことができる本展。会場では、竹谷隆之氏が制作した“風使いの腐海装束”や“巨神兵”等、一部の展示物の写真撮影も可能!音声ガイドでは、島本須美女史と高橋望氏が話す展示の見どころや当時のアニメにまつわるエピソード、ウラ話を聞くことができるほか、映画『風の谷のナウシカ』のナウシカや映画『ルパン三世 カリオストロの城』のクラリスの名ゼリフも収録されているので、音声ガイドを聞きながら鑑賞しよう!青色の毛並みのテト、王蟲、トトロ、キキのぬいぐるみは、可愛かった!ん、待て、王蟲は・・・。笑、

 
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