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展覧会『「アニメージュとジブリ展」一冊の雑誌からジブリは始まった』が開幕—初公開を含む貴重な資料約200点以上を展示

スタジオジブリのプロデューサー 鈴木敏夫氏に焦点を当て、スタジオジブリの原点を振り返る展覧会が開催されている!どのような展覧会になっているの!?記事を読み進めよう!

 
展覧会『「アニメージュとジブリ展」一冊の雑誌からジブリは始まった』
映画『風の谷のナウシカ』でナウシカ役(声)を務めた島本須美さんの肩には、雑誌『アニメージュ』に登場した構想段階の青色の毛並みのテト(ぬいぐるみ) © 1984 Studio Ghibli・H ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

アニメージュは私たちにすべてを教えてくれた ガンダムが変えた歴史

展覧会『「アニメージュとジブリ展」一冊の雑誌からジブリは始まった』

『機動戦士ガンダム』のイラストや映画ポスターなどの資料 ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

1974年に放送がスタートしたテレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト』のヒットを受け、その5年後の1979年4月から放送がスタートしたテレビアニメ『機動戦士ガンダム』は、日本国でのSFアニメブームに加え、ロボットアニメブームを巻き起こし、アニメ全体のブームを加速させた。雑誌『アニメージュ』は、『機動戦士ガンダム』に注目し、雑誌・編集部をあげて全面的に応援。ガンダムを作っているのはどのような人たちなのか、アニメ監督/演出家/脚本家/漫画原作者/小説家の富野喜幸(由悠季)監督や美術・デザインに係るスタッフ、作品に命を吹き込む声優などを繰り返し特集し、これまで裏方とされてきた作り手にスポットを当てることで、読者は作品と同様に作家にも熱い視線を送るようになった。『アニメージュ』がガンダムブームをどのように伝え、ファンがどのように受け止めたのかを紙面の再現や当時の制作資料で振り返ることができるようになっているほか、映画のポスターやイラストなどの資料、初期のガンプラ(ガンダムのプラモデル)で『機動戦士ガンダム』の名シーンを再現したジオラマも展示されている。

加速するアニメブーム 拡大するアニメージュ

展覧会『「アニメージュとジブリ展」一冊の雑誌からジブリは始まった』

表紙のレイアウトを変え、車内中吊り広告にもなっている。

テレビアニメ『機動戦士ガンダム』によって加速したアニメブームにより、若い作り手が参加したアニメ作品が増えると同時に、鈴木敏夫の方針で雑誌『アニメージュ』の編集部にもファンと同世代のアルバイトスタッフが大量に投入され、雑誌の編集以外にも大規模なファン交流イベントの開催やラジオ番組の制作、レコードやビデオ、文庫本、ムック本など出版物の発刊など、活動の範囲を広げていき、それはのちに鈴木敏夫が主導するアニメ作品の制作につながっていく。鈴木敏夫の志向が色濃く出た表紙と付録が展示されているほか、宣伝のための広告物も展示されている。完成されたものもあるが、原画、セル画、彩色など制作過程の段階のシーンやキャラクターを起用した表紙・車内の中吊り広告からも『アニメージュ』がアニメの作り手、アニメの制作工程・過程に焦点を当てていることがよくわかる。

ナウシカへの道 一冊の雑誌から映画が誕生

展覧会『「アニメージュとジブリ展」一冊の雑誌からジブリは始まった』

『風の谷のナウシカ』の原画やセル画 ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi



 

展覧会『「アニメージュとジブリ展」一冊の雑誌からジブリは始まった』
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アニメやマンガの“オタク”“マニア”と呼ばれる人たちだけではなく、少しでも日本国のテレビアニメやアニメ映画に触れてきたすべての人が、雑誌『アニメージュ』についてや、スタジオジブリとその作品の原点を知り、楽しむことができる本展。会場では、竹谷隆之氏が制作した“風使いの腐海装束”や“巨神兵”等、一部の展示物の写真撮影も可能!音声ガイドでは、島本須美女史と高橋望氏が話す展示の見どころや当時のアニメにまつわるエピソード、ウラ話を聞くことができるほか、映画『風の谷のナウシカ』のナウシカや映画『ルパン三世 カリオストロの城』のクラリスの名ゼリフも収録されているので、音声ガイドを聞きながら鑑賞しよう!青色の毛並みのテト、王蟲、トトロ、キキのぬいぐるみは、可愛かった!ん、待て、王蟲は・・・。笑、

 
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