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TODAY’S HUMAN ≫ 前橋佑樹(俳優)——映画・ドラマ作品の世界に役として存在できる役者になっていきたい

ヒトにフォーカスし、ヒトの“いま”を伝え、ひとと人の間・思いを繋ぐグラフプロジェクトです。路上などで撮影した人物のストリートポートレートやインタビューをご紹介します。

 
Yuuki Maebashi|前橋 佑樹
俳優の前橋佑樹さん ©︎ TODAY'S HUMAN, SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

 

TODAY’S HUMAN Vol.5

今回は、映画・映像作品を中心に活躍している俳優の前橋佑樹さんにフォーカスします。

 

 

——俳優になろうと思ったきっかけや俳優になるためにこれまでどのようなプロセスを踏んだか教えてください。そして、今後はどのような俳優になっていきたいですか?

作品を観てくださる方にその作品の世界に浸ってほしい——

大学時代に遡りますが、大学で初めて仲良くなった友人が映画研究部に入っていて、その友人の影響もあって映画やドラマで活躍する役者に憧れました。大学1年の冬、その友人がエキストラ募集を紹介してくれたので、応募してみたら当選。撮影当日、出演する予定だったメインキャストの俳優さんが色々な事情で欠席されたことで、スタッフさんから声が掛かり、僕が代役で出演させていただくことに。セリフもあって、自分が映っている——すべてが初めてのことで全身に電撃が走りました。そこでお芝居の楽しさを知ったのがきっかけです。すべては、友人に感謝です。その後もエキストラ募集に応募しまくり、全国を夜行バスで飛び回りながら作品に出演しました。どんな小さな役でも作品に関わることができる喜び、新しい経験や出会いもあったので、大変なことも乗り越えることができました。次第にエキストラでは満足せず、役者というお仕事、お芝居を追求したいと思うようになり、歴史や時代劇が好きだったので、今度は京都松竹撮影所のスクール生として所作や殺陣を勉強しました。大学卒業後は教師になろうと思っていたのですが、上京し、役者として本格的に活動を・・・しようとした矢先に世界が新型コロナウイルスによる感染症のパンデミックに。役者の仕事はゼロ、アルバイトをする日々でしたが、ある日、映画館で知り合った方が映画プロデューサーをされている方で「映画スタッフを募集しているけどやってみる?」というお話をいただき、奇跡の出会いとお話にすぐに「やります!」と返答。上京して初めてのお仕事は、役者ではなく、映画の撮影現場で裏方としてのお仕事でしたが、台本を読むことができる、色々な役者さんのお芝居を見ることができる、監督の演出などにも立ち会うことができる、裏方さんのお仕事を勉強することができる——裏方のお仕事をやってみて改めて自分が映画・映像の仕事が好きだということを再認識することができ、裏方さんの凄さや裏方さんがいないと作品が成り立たないこともわかり、恵まれた環境だと感じました。実は、役者をやりながらいまでも裏方のお仕事を続けています。役者としてのお仕事では、ある方に「映画っぽいお芝居だね」と言っていただいたことがあり、僕の芝居は作品の世界に少しは馴染んでいるのかなと。前橋佑樹ではなく、役、登場人物の1人として、その作品の世界に存在し、馴染む役者になっていきたいです。そして、作品を観てくださる方にその作品の世界に浸ってほしいです。

 



NAME|名前
Yuuki Maebashi
前橋 佑樹(まえばし ゆうき)
 
BIRTH PLACE|出身
Hyogo, Japan
日本国 兵庫県
 
WORK|職業
Actor
俳優
 
DREAM|夢
大河ドラマに出演することです。歴史、特に戦国時代が好きなので、戦い、愛、友情、裏切りと、心情が掻き乱れる中で生きていく漢たち、どんな困難が待っていようとも動じずに立ち向かう心意気を持った闘志ある人物を演じてみたい。特に演じてみたい人物は、「願わくは、我に七難八苦を与えたまえ」で有名な武将 山中幸盛(山中鹿介)。後は、僕が生まれ育った姫路に貢献したいです。姫路は、世界遺産の姫路城をはじめ、映画『The Last Samurai』(邦題『ラストサムライ』)のロケ地にもなった書寫山圓教寺などもある歴史ある街。姫路お城まつりや姫路ゆかたまつり、播州の秋祭りなども開催されます。お祭りや地元行事にも積極的に参加して盛り上げたいです。
 
MESSAGE|メッセージ
僕を含めた6人で活動している映画制作ユニット atto(6)scrawll(アトロクスクロールル)の映像作品『108回死んだ僕ら』が、2月24日(土曜日)にYouTubeチャンネルで公開される予定です。僕は、阿川幸役で出演します。メンバー全員が本気で映像制作に取り組んでいますので、ぜひ作品を見て下さい!このTODAY’S HUMANの記事を読んで僕のことを知って下さった方に感謝です。役者になるきっかけをくれた友人、役者の道に進むことを後押ししてくれた両親・家族、これまでの活動や出演作を観て応援して下さっているすべての方に感謝します。最後に、僕の好きな言葉で終わります——「必ずどこかで誰かが見てくれている」。同郷で僕が尊敬する役者さんの1人 福本清三さんの言葉です。ありがとうございました。
 
映画制作ユニット atto(6)scrawl
https://twitter.com/tto6scrawll/
https://www.instagram.com/atto6scrawll/
https://www.youtube.com/@tto6scrawll
 
Photo by Ryohei Ryan Ebuchi
Camera: Leica M10-R

 

©︎ 2024 TODAY’S HUMAN, SAPIENS TODAY and Wingedicate

SAPIENS TODAY|サピエンストゥデイ公式アンバサダーとしてスヌーピーミュージアム リニューアルオープンのリポートもしてくれた前橋佑樹さん!真剣に芝居に取り組み、俳優として仕事をしつつも撮影現場の裏方の仕事も続けている。昔は、若手が第一線で活躍している俳優の付き人として現場についていき、俳優の世話をしながら裏方の仕事や現場の仕事を経験したり、スタッフさんとの人間関係・信頼関係を築いたりして、自身の基礎・基盤も築いていたが、最近の若手はそのような付き人を経験することもなく、基礎・基盤がないまま表舞台に立ち、経験しながら学んで仕事していく方法が取られている。基礎・基盤がない俳優は、挫折したり、問題を起こしたり、人間関係が壊れたりと長続きしないことも多い。そのような中で、前橋佑樹さんは、エキストラや稽古をし、裏方の仕事をし、映像を制作し、しっかりと基礎・基盤を築いて仕事をしている。京都松竹撮影所のスクール生時代、殺陣の稽古でうまくできずに悔し涙を流したこともあり、先輩に「その涙は、無駄な涙じゃないぞ」と言ってもらえたことがいまでも励みになっているという。このような経験や人間関係もすごく大切だと思う。身長も高く、体格もいい、歩き方も堂々としているので、少し怖く思われがちだと思うが、リポートを担当してくれたスヌーピーミュージアムでは、「スヌーピー、かわいい!」と意外な一面も!お話を聞いていても、これから魅力が増していく俳優の1人だと感じた。編集部みんなで応援しているよ!

 
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