マシュー・グレイ・ギュブラーがドラマ『クリミナル・マインド』を語る―インタビュー

 
©Dlife ©ABC Studios ©SOUL SAPIENS

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アメリカ合衆国から俳優/モデル/監督のMatthew Gray Gubler(マシュー・グレイ・ギュブラー)が海外ドラマ『Criminal Minds』(邦題:クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪)のプロモーションで約2年ぶり4度目の来日を果たしたため、インタビューを行なった。

 

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今回のインタビューでは、海外ドラマ『クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪』シリーズやマシュー・グレイ・ギュブラー演じるDr. Spencer Reid(スペンサー・リード)役について語ってくれた。

今回2年ぶりの来日になりますが、この週末はどこかに行きましたか――

マシュー・グレイ・ギュブラー: 僕は、東京が好きで、いつも東京に来るときはショッピングをするんだ。今回は、魚市場(築地)、バー、特にビートカフェとライアンカフェという喫茶店が最高にクールだったよ。後は、中目黒の住宅街を歩き回った。東京は全て好きだよ。それにここのホテル(都内某所ホテル)も最高だよ!

空港に到着したときは派手な格好をしていたようですね――

マシュー・グレイ・ギュブラー: うん!ザ・キラーズというバンドと友達で、そのバンドメンバーのブランドン・フラワーズがいつも格好良い金色のジャケットを着ているんだ。それでちょうど僕は大きな金色の着物を持っているから、それを着てきたんだよ。ファンのみんながずっと待ってくれていたから、何か楽しませたいし、ファッションでお礼を表現して伝えたいと思って、あの格好で出てきてみんなを楽しませてみたんだ(笑)。飛行機の中でもこの着物を着てるんだって言ったんだけど・・・それは冗談、冗談、冗談(笑)。“いつも金色の着物で旅をする”というのは、嘘だよ(笑)。

プライベートで六本木のホラーダイニングバー「トリック オア トリート」に行かれたみたいですが、私も館長と友人なのですが、お店はどうでしたか――

マシュー・グレイ・ギュブラー: うん、そうなんだよ!めちゃくちゃクールだったね!日本に着いてすぐに行ったんだ。親友と一緒に行ったんだけど、お店の雰囲気が僕の家とそっくりだったから、その親友から「何で日本まで来て、君の家みたいなところに行かなきゃいけないんだ」って言われちゃった(笑)。とても好きなお店だったよ!

ティム・バートン監督もよく訪れるお店なんですよ――

マシュー・グレイ・ギュブラー: それもクールだね!壁に彼の絵が描いてあったね!めちゃくちゃ最高だったよ!

お店の館長にも伝えておきますね――

マシュー・グレイ・ギュブラー: いいね!スゴイ!(笑)

シリアスなドラマと役ですが、10年以上演じてこられて、どのようにプライベートと仕事を分けていますか――

マシュー・グレイ・ギュブラー: 僕は、すごくシリアスなんだ・・・それは、もちろんジョーク(笑)。非常にシリアスでダークなものをずっとやっていると、多分、おかしなことに人間の脳はそれに対抗してユーモアを生み出してダークなものを抑えようとすると思うんだ。だから、このドラマをやって、僕はより面白い人間になったと思ってる。エピソードによっては監督もやっているけど、キャスティングをするときにはコメディアンを好んでキャスティングするようにしているんだ。コメディアンの彼らは、いつもユーモアがあるけど、その中にも悲しみや暗いものを隠している場合があって、シリアスなドラマの俳優としてはもってこいで、優秀だと思うね。

25歳からスペンサー・リードを演じて、この20代、30代のほとんどを役にどっぷりと浸かって生きてこられたと思いますが、マシューさんにとってスペンサー・リードと『クリミナル・マインド』はどういう存在ですか。そして、次の40代をどのように生きたいと思いますか――

マシュー・グレイ・ギュブラー: 良い質問だね。良い意味ですごく早く時間が過ぎたような気がするよ。僕は、ものすごく恵まれていてラッキーだと思ってる。スペンサー・リードという役を通して人生の色んな教訓や学びを得られたんだ。例えば、映画や小説に出てくるような“思いやり”や“勇気”といったテーマを扱うことができたのもラッキーだと思ってる。そして、これからも続けたいと思っているんだけど、今後はもっともっと絵を描いたり、監督をしたり、演技をしたりして、全ての色んなチャンネルを通して楽観的なことを広げていきたいね。

いま、絵のことを言われましたが、セットの中にはマシューさんが描いた絵が飾られていると伺いました。どのエピソードやシーンで飾られていますか――

マシュー・グレイ・ギュブラー: うん、いくつかあるよ!1つは、シーズン2で、亡くなった僕の友達の俳優アントン・イェルチンがゲスト出演したときに、彼がスケッチをするストーリーになっていて、アーティストが描いた写真のような写実的すぎる絵を制作スタッフが持ってきて飾っていたんだけど、「これはちょっと違う。僕が自分で描きたい」と思ったんだ。親友の俳優マンディ・パティンキン(ギデオン役)も「君の絵の方が全然良いよ」と言ってくれたんだけど、僕はまだ若かったから「ちょっと言えないよ」と言ったんだ。だけど、やっぱり僕の絵を使ってほしかったから、僕がその絵を破って捨てて(笑)、僕の絵が使われることになった(笑)。他にも、僕が監督をしたシーズン7 エピソード19「悪魔の花嫁」(原題:Heathridge Manor)には、クレイジーな男が描いた女性の絵が3枚出てくるんだけど、それは僕が描いた絵だとわからないようにわざと左手を使って描いたものなんだ。それも最初は女性の絵が3枚用意されていたんだけど、その上に絵を描いたんだ(笑)。僕が監督しているエピソードには、何かしら自分で絵を描いて入れてるね。シーズン10ではエピソード21「かぎ爪の悪魔」(原題:Mr. Scratch)で被害者が描いたとされるすごく怖い絵が2枚、シーズン13ではエピソード17「原題:The Capilanos」(邦題未定)で子どもが描いた絵としてピエロの絵が出てくるよ。

スペンサー・リードを長く演じていますが、どのように新鮮さやモチベーションを保っていますか――

マシュー・グレイ・ギュブラー: 良い質問だね。僕は、彼を演じているという感覚ではなくて、本当に彼が存在していると思っているから、常に新鮮だし、僕が風邪を引いていると彼も風邪を引くし、僕がお腹が空くと彼もお腹が空く・・・あまり新鮮にしようという感じではないかな。人生が常に新鮮なのと同じような感覚だよ。現実は、毎日違うよね。そういう意味で常に新鮮だよ。

アメリカ合衆国では子どもや若者たちから銃規制や銃犯罪撲滅の声が高まって“March For Our Lives”というムーブメントが起きました。FBIのプロファイラーの役を務めて、特に銃や銃犯罪について思うことはありますか――

マシュー・グレイ・ギュブラー: 面白い質問だね!(一生懸命に考えて、答えようとして)でも、どうコメントしていいかわからないんだ・・・(苦笑)。僕はネバダ州出身で、これが非常に大きく関係していると思う。アメリカの西部だから、1,700年代の開拓時代からとても長い間、銃が存在したんだ。警察などが安全を保ってくれているというのもあるしね。

 

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