• HOME
  • NEWS LIST
  • Universe
  • 福井県立恐竜博物館研究員の情熱が詰まったオダイバ恐竜博覧会2024—恐竜がフジテレビを占拠、標本約70点を展示

福井県立恐竜博物館研究員の情熱が詰まったオダイバ恐竜博覧会2024—恐竜がフジテレビを占拠、標本約70点を展示

展覧会「オダイバ恐竜博覧会2024−福井から“ヤツラ”が新幹線でやってくる!−」がフジテレビ本社屋にて開催されている!どのような展覧会になっているの!?記事を読み進めよう!

 
オダイバ恐竜博覧会2024-福井から“ヤツラ”が新幹線でやってくる!-
世界初公開のスピノサウルス等身大ロボットとSAPIENS TODAY|サピエンストゥデイ公式アンバサダーの戸井田晃典さん(俳優/パルクールパフォーマー) ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

第2会場となっているフジテレビ本社屋22Fでは、福井県恐竜博物館の研究員たちが、恐竜研究の始まりから、世界・日本国の恐竜研究、さらに福井県の恐竜研究を紹介。福井県勝山市で発掘された恐竜化石全6種類の恐竜 フクイラプトル・キタダニエンシス、フクイサウルス・テトリエンシス、フクイティタン・ニッポネンシス、コシサウルス・カツヤマ、フクイベナトール・パラドクサス、ティラノミス・フクイエンシスのうち3種のフクイラプトル・キタダニエンシス、フクイサウルス・テトリエンシス、フクイベナトール・パラドクサスの全身骨格標本が展示されているほか、福井県で発掘され、昨年2023年に新種として報告された小型の獣脚類 ティラノミムス・フクイエンシスも福井県外で初公開されている。さらにフクイベナトール・パラドクサスとマイアサウラの生体復元ロボットも展示され、恐竜たちが生きていたときの動きをイメージすることができる。

ティラノミムス・フクイエンシス
Tyrannomimus fukuiensis|ティラノミムス・フクイエンシス

ティラノミムス・フクイエンシスは、昨年2023年に新種として報告された小型の獣脚類で、ダチョウによく似た体型をしていたことで知られるオルニトミモサウルス類というグループに属す。日本国内でのオルニトミモサウルス類の発見例は少なく、頭骨など多くの部位は日本国内で初めて福井県で発見・報告されたものであり、新種としての報告も日本国初となった。学名の由来にもなった腸骨(骨盤の一部)の垂直稜は、これまでティラノサウルスのなかまの特徴と考えられてきたが、ティラノミムスの発見で一部のオルニトミモサウルス類にも見られる特徴であることが判明。また、上腕骨には他のオルニトミモサウルス類には見られない小孔(小さな穴)が見られ、これらの特徴から2023年に新種として認められた。


福井県立恐竜博物館研究員による専門分野の研究
オダイバ恐竜博覧会2024-福井から“ヤツラ”が新幹線でやってくる!-

19世紀に初めて見つかった恐竜の化石。その後、世界中で発見されるようになり、多くの学者を魅了してきた。20世紀後半には、日本国でも発見が相次ぐようになり、新種の発見も相次いでいる。世界と日本国の恐竜研究史、日本国内でも有数の恐竜化石産地である福井県で見つかった恐竜(の化石)の最新情報や研究手法を紹介。中でも「鳥脚類」「竜脚類」「獣脚類」「恐竜の脳」「恐竜の足跡」「恐竜の卵」など、それぞれを専門的に研究している福井県立恐竜博物の研究員と専門分野の解説も見どころとなっている。以前、SAPIENS TODAY|サピエンストゥデイのインタビューにも答えてくれた、福井県立恐竜博物館 研究職員の築地祐太博士(ツキージはかせ)と恐竜の足跡の研究についても紹介されているので要チェック!


 

born第3会場 王者の部屋

オダイバ恐竜博覧会2024-福井から“ヤツラ”が新幹線でやってくる!-

世界初公開のスピノサウルスの等身大ロボット ©︎ ココロ ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

第3会場となっているフジテレビ本社屋 球体展望台 はちたまでは、東京を一望でき、絶景が広がる中、獣脚亜目 バリオニクス・ワルケリや鎧竜類 デンバーサウルスの一種、鎧竜類 タラルルス・プリカトスピネウスの複製全身骨格標本、獣脚亜目 ティラノサウルス・レックスの複製頭骨標本、角竜類 トリケラトプス・ホリダスの複製頭骨標本、角竜類 ゼノケラトプス・フォレモステンシスの複製頭骨標本、スティラコサウルス・アルバーテンシスの複製頭骨標本が展示。さらに泳いでいる姿を再現した世界初公開となるスピノサウルスの等身大ロボット(全長約15m)も登場し、日本国では初公開となる個人所蔵のスピノサウルスの頭骨復元模型と実物下顎標本なども展示されている。

オダイバ恐竜博覧会2024-福井から“ヤツラ”が新幹線でやってくる!-

日本国では初展示となるスピノサウルスの実物・複製頭骨標本 ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

オダイバ恐竜博覧会2024-福井から“ヤツラ”が新幹線でやってくる!-

日本国では初展示となるスピノサウルスの実物下顎標本 ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

戸井田晃典さんのコメント

第3会場で圧倒的な存在感を放っていたスピノサウルスのロボット。全長15mにもおよぶ等身大、そして泳いでいる姿を再現したロボットは世界初公開だそうです。第1会場で見たティラノサウルスの等身大ロボットよりも大きい!!!他にも僕が一番好きなトリケラトプスの頭骨複製標本やデンバーサウルスの全身骨格標本などが展示されていました。


 

オダイバ恐竜博覧会2024-福井から“ヤツラ”が新幹線でやってくる!-
続きを読む
2 / 4

福井県立恐竜博物館研究員の情熱と福井県の魅力が詰まった展覧会「オダイバ恐竜博覧会2024−福井から“ヤツラ”が新幹線でやってくる!−」!福井県立恐竜博物館の一部がフジテレビ本社屋に移設されてきたような展示に、実際に同博物館に行きたくなってしまう。北陸新幹線福井・敦賀延伸開業で北陸が近くなったので、福井県や福井県立恐竜博物館はもちろん、今年1月1日に能登半島を中心に発生した地震の被災地にも復興支援で行くことができたらいいね。本展を体験リポートしたSAPIENS TODAY|サピエンストゥデイ公式アンバサダーの戸井田晃典さん(俳優/パルクールパフォーマー)は、ふくいの魅力大特集エリアも体験し「福井県のご当地グルメもあり、何を食べようか迷った結果、全部食べることに!(笑)ソースカツ丼や若狭牛コロッケなど福井県の“おいしい”がたくさん詰まっていました。中でもおすすめは越前おろしそば!」とコメント、さらに本展については「福井県立恐竜博物館が恐竜研究に大きく貢献していること、恐竜研究はたくさんの人の熱意とサポートによって成り立っていることも感じることができました。皆さんもこの春休みとゴールデンウィークはお台場に遊びに行ってみてはいかがでしょうか!?」とコメントした。本展で恐竜を知って、福井県立恐竜博物館と福井県を知る——一石二鳥、三鳥にもなる本展、ぜひ皆さんにも楽しんでほしい!

 
error: