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過去最大規模で上陸した展覧会『バンクシー展 天才か反逆者か』が開幕—強烈なメッセージ性溢れる作品が衝撃と気付きを与える

遂に日本国でのBanksy Yearがスタート!過去最大規模で上陸した『バンクシー展 天才か反逆者か』の全貌と見どころはいかに!?プロデューサー兼キュレーターが語ったこととは!?記事を読み進めよう!

 
BANKSY GENIUS OR VANDAL?|展覧会『バンクシー展 天才か反逆者か』
Girl with Balloon by Banksy ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

この『Donut Strawberry』(『ドーナツ・ストロベリー』)と『Chocolate Donut』(『チョコレート・ドーナツ』)は、イチゴとチョコレートそれぞれのドーナツをVIP(重要人物)に例えてキッチンカーの上に乗せて走行、それを警察のバイク隊が護衛している様子が描かれ、厳戒態勢のなかで消費文化が守られていることを表現し、消費文化を批判していると考えられる。ポップな可愛らしさと厳戒態勢の物々しい雰囲気が融合したギャップのある作品である。

Barcode
展覧会『バンクシー展 天才か反逆者か』

Art by Banksy ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

この『Barcode』(『バーコード』)は、初期の代表作であり、2004年に初めて版画で制作され、2010年にはイギリス(連合王国)ブリストルの住宅の外壁に同じものが描かれたが、取り去られた。しかし、その4年後の2014年に同国のサマセットで開催された学校展示会に再び姿を現した。消費主義や動物保護、動物園や水族館など動物飼育・研究施設に対する批判など様々な解釈ができるが、当然、バンクシー本人は何を意味しているのかを明らかにしていない。

Sale Ends
展覧会『バンクシー展 天才か反逆者か』

Art by Banksy ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

この『Sale Ends』(『セール・エンズ』)は、2006年にアメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスで開催した自身の展覧会『Barely Legal』(『べアリー・リーガル』)のために制作されたプリント6点セットのうちの1点。16世紀から17世紀の宗教画に登場するような民衆が、宗教画にあるような配置で描かれている。民衆が縋ろうとしているのは、救世主や神様ではなく、「Sale Ends Today」(セールは今日で終わり)と書かれたボード。人々が縋るまでに成長してしまった消費至上主義と文化に対して嘲笑していることを表現していると考えられる。

Pants / Grin Reaper
展覧会『バンクシー展 天才か反逆者か』

Art by Banksy ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

展覧会『バンクシー展 天才か反逆者か』

Art by Banksy ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

 

バンクシー展 天才か反逆者か BANKSY GENIUS OR VANDAL?

 

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バンクシーの本物の作品が世界中から集結した。作品を見ていると、どストレートに様々なことを問いかけられ、世界と社会のリアルな現状が見えてくる。いまこの時代だからこそ、日本人も日本国と世界の問題に目を向け、もっと考えなければならない。

 
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