KAWSがARアプリ『KAWS EXPANDED HOLIDAY』をリリース—世界中のランドマークにコンパニオンが出現

編集部
2020.03.14

KAWSの代表作であるキャラクターCompanion（コンパニオン）が、東京・渋谷スクランブル交差点を含む世界中のランドマークに出現しているらしい！今回は、どんなアートプロジェクトを展開しているのだろう？記事を読み進めよう！

©︎ KAWS and Acute Art

©︎ KAWS ©︎ Acute Art

アーティストのKAWS（カウズ）が、アートプラットフォームを制作するAcute Art（アキュートアート）と共同でバーチャル空間でアートを楽しむことができるAR（拡張現実）アプリ『KAWS EXPANDED HOLIDAY』（カウズエクスペンディッドホリデー）をリリースした。

ARアプリ『KAWS EXPANDED HOLIDAY』は、実在する世界中のランドマークや見慣れた風景にKAWSの代表的なキャラクターであるCompanion（コンパニオン）を重ねて表示（出現）させるという最新の表現手法を使ったバーチャルアート。コンパニオンが世界中を旅し、街や自然に溶け込むというコンセプトで、これまで大韓民国・ソウル、台湾・台北、香港、日本国・富士山などで開催された巨大アートプロジェクト『KAWS:HOLIDAY』（『カウズ：ホリデー』）のバーチャル版として、KAWSのアートをバーチャル空間で楽しむ・所有する・取引する・鑑賞するという、いままでにない新しく画期的な概念となっている。

今回のEXPANDED HOLIDAYは、3種のサービスで構成され、無料版「COMPANION (EXPANDED)」では、2020年3月12日（木曜日）から3月26日（木曜日）までの期間限定でARコンパニオン12体をアフリカ、アジア、オーストラリア、ヨーロッパ、中近東、北米、南米の12カ所のランドマーク＝カタール国・ドーハ（MIAパークーイスラム美術館）／香港（香港観覧車）／イギリス（連合王国）・ロンドン（ミレニアム・ブリッジ）／オーストラリア連邦・メルボルン（ビクトリア国立美術館）／アメリカ合衆国・ニューヨーク（ブルックリン美術館＆タイムズスクエアー）／フランス共和国・パリ（ルーブル・ピラミッド）／ブラジル連邦共和国・サンパウロ（イビラプエラ公園）／大韓民国・ソウル（東大門デザインプラザ）／台湾・台北（国立中正紀念堂）／タンザニア連合共和国（セレンゲティ国立公園）／日本国・東京（渋谷スクランブル交差点）にバーチャルのパブリックアートとして展示しており、ARを通して無料で楽しむことができる。さらに限定有料版「AT THIS TIME (EXPANDED)」では、45cmのARコンパニオン3種類を期間限定で使用することができ、期間内にアプリ内のカメラを使って好きな場所にコンパニオンを配置し、様々な角度から静止画と動画を撮影・スマートフォンのカメラロールに保存することができる。限定有料版「COMPANION (EXPANDED) EDITION OF 25」では、1.8mのARコンパニオン25体の中から1体を永久に所有する権利を得ることができ、無制限でアプリ上のカメラを使って好きな場所にコンパニオンを配置し、様々な角度から静止画と動画を撮影・スマートフォンのカメラロールに保存することができるほか、アプリ内で自身が所有するARコンパニオンを非公開または他のユーザーに公開したり、転売価格を決めて転売したりすることもできる。

ARの限りない可能性を引き出し、KAWSらしい遊び心を取り入れながらAR彫刻の制作に挑戦したKAWSは、ARアプリ『KAWS EXPANDED HOLIDAY』について「ARでアートが達成できることと、オーディエンスが経験できることのクオリティの高さを知ったとき、ARの持つポジティブな側面に惹かれました。私は、これまでもオブジェクトを制作し、それを公共スペースに展示してきました。今回のプロジェクトでは、いままでやってきたことをまったく新しい分野に拡大していくことができます。場所と規模の可能性は無限であり、この新しいメディアでの展開を楽しみにしています」とコメントを寄せ、ARの特性を生かした今後の展開にも期待と意欲を示した。

ARアプリ『KAWS EXPANDED HOLIDAY』（カウズエクスペンディッドホリデー）は、Apple Store（アップルストア）とGoogle Play（グーグルプレイ）でダウンロードすることができる。