日本初の大規模な展覧会『バスキア展メイド・イン・ジャパン』が開幕—バスキアに王冠を捧げ、時代や感情を重ねる

編集部
2019.10.04

acrylic and oilstick on canvas 198.1 x 203.2 x 5cm Courtesy Van de Weghe Fine Art, New York Artwork © Estate of Jean-Michel Basquiat. Licensed by Artestar, New York ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

ジャン＝ミシェル・バスキアと音楽

ジャン＝ミシェル・バスキア Plastic Sax, 1984
acrylic, oilstick, Xerox copies and collage on canvas
152.4 x 123.2 cm
agnès b. collection .
Artwork © Estate of Jean-Michel Basquiat.
Licensed by Artestar, New York

ジャン＝ミシェル・バスキアは、ジャズ、彼と同時期にアフリカ系アメリカ人やヒスパニック系アメリカ人のブロックパーティーから誕生したヒップホップと深い関わりを持っていた。作品の制作も音楽をかけながら複数の作品を同時並行で制作していたという証言もある。彼は、特にジャスを熱愛し、彼にとって英雄だったトランペッター/コンポーザーのMiles Davis（マイルス・デイヴィス）、サクソフォニスト/ソングライター/コンポーザーのCharlie Parker（チャーリー・パーカー）、トランペッター/コンポーザーのDizzy Gillespie（ディジー・ガレスピー）、シンガーのBillie Holiday（ビリー・ホリデー）などのアーティストを作品に描くようになる。この作品『Plastic Sax』（『プラスチックのサックス』）には、「トーヨーのおりがみ」の日本語の文字や折り紙のドローイング共に、チャーリー・パーカーとディジー・ガレスピーも描かれている。